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SUPER GT RACE REPORT

2013年 SUPER GT 特別戦 FUJI <決勝>

2013年11月24日(日) Final決勝レース
ZENT CERUMO SC430 #38 立川祐路/平手晃平
第2レース決勝総合結果 4位:平手晃平
<決勝> 天候:晴れ|コース状況:ドライ

2013年 SUPER GT 特別戦 FUJI <決勝> 昨日のGT500第1レース決勝では立川がスタートでトップに躍り出た後、終盤までレースをリードしたものの、惜しくも2位となった#38 ZENT CERUMO SC430。引き続き快晴に恵まれた日曜の富士スピードウェイでのJAF Grand Prixは、往年のドライバーたちを一堂に会したレジェンドカップやスーパーフォーミュラの決勝が行われるなど前日以上に華やかな雰囲気でイベントが進行することとなり、LEXUS TEAM ZENT CERUMOのスタッフや立川、平手のドライバーコンビも和やかな一日を過ごすことに。

 そんなイベントのトリを飾るGT500の第2レースは、前日と同じく午後3時20分にコースイン。このレースを担当する平手は、お昼過ぎにスーパーフォーミュラの22周のレースを終えていが、疲れを見せること無くピットアウトし、最後のレースを迎える#38 ZENT CERUMO SC430も、フロントロウのイン側2番グリッドについた。

 1周のフォーメイションラップを終えて迎えた午後3時38分。レッドシグナルが消え、全車がいっせいにスタート。ところが、ここで平手はスタートに失敗してしまい、1コーナーまでに背後のライバル勢の後塵を拝し、なんと5番手までドロップしてしまう。

 予期せぬオープニングラップを終えた平手は、失ったポジションを取り戻すべき猛プッシュ。2周目に1分33秒164、3周目に1分33秒116と好タイムを刻みながら、前を行く4番手の#100 RAYBRIG HSV-010を追う。しかし、3周目にヘアピンで#39 DENSO KOBELCO SC430をパスした#18 ウイダーモデューロHSV-010が、平手を上回るペースでラップを重ね、徐々に#38 ZENT CERUMO SC430の背後に迫ってくる。

 コンマ数秒差で#100 RAYBRIG HSV-010を追いながらも、背後からの猛攻を受けることとなった平手は、6周目の最終コーナーでインを突かれ、立ち上がりでいったんポジションを奪われたかに見えたが、ストレートで並走しつつ、5番手を死守。しかし、翌周も最終コーナーで仕掛けられた平手は、なんとか再び5番手を取り戻すべく1コーナーまで並走するが叶わず、#18 ウイダーモデューロHSV-010の先行を許すことに。

 6番手に後退した平手は、一時は1秒後にまで#ウイダーモデューロHSV-010にギャップを拡げられたものの、10周目あたりから再び間合いを詰め始め、13周目のダンロップコーナーではアウトから並びかけるなど、再逆転のチャンスを狙う。ペースを取り戻した平手は、15周目の2コーナー立ち上がりで#18 ウイダーモデューロHSV-010にアウトから並びかけると、続くコカコーラコーナーでアウトから被せ、5番手を奪い返すことに成功する。

 勢いに乗る平手は、終盤トップを上回るハイペースで周回を刻みつつ、再び4番手を行く#100 RAYBRIG HSV-010に迫って行くと、18周目のダンロップコーナーでアウトから豪快にオーバーテイク。見事#38 ZENT CERUMO SC430を4番手に押し上げる。

 この時点で3番手の#12 カルソニックIMPUL GT-Rとのギャップは6秒以上と大きかったが、平手は諦めずに周回。惜しくも表彰台には届かなかったものの、チェッカーを受けたときには#12 カルソニックIMPUL GT-Rの1秒後方にまで迫って、4位で今季最終戦を終えることとなった。

2013年 SUPER GT 特別戦 FUJI <決勝> 惜しくもレクサスSC430という、長年ともに戦って来たマシンの最後のレースで勝利の美酒を味わうことは出来なかったLEXUS TEAM ZENT CERUMOだが、週末を通じてそのパフォーマンスの高さは充分にスタンドのファンの目に焼き付けられたはず。来季は新たなマシンで新たな戦いをスタートさせるチームにとっては、シリーズタイトル獲得はもちろん、最高の1年の締めくくりとなったことだろう。

ドライバー/平手 晃平
「今年最後のレースでしたが、楽しかったというのが正直なところです。スタートがあまり良くなくてポジションを下げてしまった後、昨日のレースの状況から考えて、結構追い上げて行けるかなと思っていたのですが、思いのほかピックアップが酷くて。そのために前半のペースがあまり上がらず、18号車に抜かれてしまいました。ただ、レース中盤あたりでだんだん復活してきて、そこからのペースは周りのライバル勢よりも良かったので追い上げることが出来たんですが、結果としては時既に遅し、という感じだったのかもしれません。シーズン最後に表彰台に上がれず残念でしたが、終盤はレースを楽しむことが出来ましたし、今年1年を通じて速さを見せることが出来たので、今は満足しています。来年クルマが新しくなりますが、来季の開幕から気持ちよく勝てるよう、オフシーズンにしっかりと来年に向けた開発を一生懸命やっていきたいと思います」

監督/高木虎之介
「やはりスタートに失敗したことが、今日の敗因でしたね。せっかく決勝中のペースが良かっただけに、スタートでの出遅れがもったいないところです。普通にスタートしていれば、勝てたレースだったと思います。ただ、スタートもレースの一部ですから、今日は仕方なかったということでしょう。練習走行もなく、セットアップやタイヤ選択も出来ない中で、それでも昨日は2位表彰台に立つことが出来ましたし、今日も勝てるパフォーマンスは示せたと思います。今年は念願のチャンピオンを獲得出来ましたが、来年はクルマもエンジンも、すべてが新しくなりますから、オフの間にしっかりテストをして、来年に向けての準備ができるかが勝負になるでしょうね」