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SUPER GT RACE REPORT

2015年 SUPER GT 第2戦 FUJI <予選>

2015年5月2日(土) Qualify 予選
ZENT CERUMO RC F#38 立川祐路/石浦宏明
公式予選総合結果3位(1分28秒312)
< 公式予選 > 天候:晴れ|コース状況:ドライ

2015年 SUPER GT 第2戦 FUJI <予選> 開幕戦の岡山大会を3位表彰台と、幸先の良いスタートを切ったLEXUS TEAM ZENT CERUMO。この流れのまま連続表彰台を狙いたい第2戦の舞台は、ゴールデンウィークの富士スピードウェイ。搬入日から好天に恵まれ、多くの観客がスタンドに詰めかける中、5月2日に予選日を迎えることとなった。

 日本屈指のこの高速サーキットでは、過去幾多の好勝負を展開し凱歌を上げて来たLEXUS TEAM ZENT CERUMOと#38 ZENT CERUMO RC Fだけに、この得意の舞台でさらにシリーズタイトル奪還に向けて加速していきたいところ。高木監督以下、チームは高いモチベーションを持って土曜午前8時50分からの公式練習に臨んだ。

 オンタイムで開始された公式練習だが、序盤#38 ZENT CERUMO RC Fはピットで待機。立川がピットを離れたのは午前9時04分となった。

 まずは1分35秒461を刻んだ立川は、続いて1分33秒348にタイムアップ。さらに1分30秒033と順調にタイムを縮めて5番手につけると、いったんピットへ帰還。#38 ZENT CERUMO RC Fは午前9時18分に再びピットを離れたが、立川はすぐさま1分30秒014へとタイムアップも、早々に#38 ZENT CERUMO RC Fはピットイン。ここから#38 ZENT CERUMO RC Fは細かくピットイン&アウトを行い、メニューを消化していく。

 午前9時40分、約9分とやや長めのストップを終えた立川は再びコースイン。この段階で#38 ZENT CERUMO RC Fは11番手までポジションを下げていたが、ここで立川が一気に1分29秒865にタイムアップし8番手に浮上すると、再びピットイン。さらにマシンに微調整を加えると、午前10時には1分29秒350で6番手とするなど、徐々に#38 ZENT CERUMO RC Fはポジションを上げて行く。

 午前10時を過ぎると、今度は石浦がステアリングを握ってコースイン。石浦は1分31秒626、1分31秒334とタイムを刻んで行くと、そのままGT300の占有時間帯まで走行。午前10時15分にGT300ボードが提示され、いったん#38 ZENT CERUMO RC Fはピットインすることに。

 この時点で6番手につけていた#38 ZENT CERUMO RC Fは、午前10時25分に始まった10分間のGT500占有時間帯には石浦がコースインも、ストレート上に落下物があったため直後に赤旗中断に。このため、GT500占有時間帯は午前10時31分から再び10分間の仕切り直しとなった。

2015年 SUPER GT 第2戦 FUJI <予選> 再開後、再びピットアウトした石浦は、午前10時39分に1分29秒568にまでタイムを上げて走行を終了。最終的に#38 ZENT CERUMO RC Fはこのセッションを7番手で終えるも、やや苦しい立ち上がりとなった。

 初夏を思わせるような日差しとなった午後2時41分、GT300のQ1に続いて、GT500のQ1セッションが始まった。15分間のこのセッションでは、まずはトップ8に入らなければQ2への進出圏が得られないとあって、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは、Q1を担当する石浦のアタックに期待を寄せた。

 GT500のQ1がスタートも、石浦はライバル勢同様にタイミングを図って序盤ピットで待機し、#38 ZENT CERUMO RC Fがピットアウトしたのは残り8分を切った午後2時48分。コースに出た石浦は、ゆっくりとタイヤを温めると、まずは1分41秒998を刻むと、翌周にアタック。ここで1分28秒845をマークした石浦は、#38 ZENT CERUMO RC Fをモニターのトップに押し上げるが、ライバル勢のタイム更新が相次ぎ、ポジションは5番手までドロップしてしまう。

 石浦は翌周もアタックを敢行、しかし1分28秒911と惜しくもタイム更新はならず、#38 ZENT CERUMO RC Fのポジションは5番手のまま。とはいえ、その後ライバル勢の大きなタイムアップもなかったことから、#38 ZENT CERUMO RC Fは5番手でQ2への進出を果たす。

 ポールポジションを決するGT500のQ2は、午後3時28分からスタート。立川がステアリングを握った#38 ZENT CERUMO RC Fは、残り8分となった午後3時31分すぎにピットアウト、まずは1周目に1分31秒491で暫定ながらモニターのトップに立つと、立川は翌周に渾身のアタックを見せ、1分28秒312のレコードタイムをたたき出す。

2015年 SUPER GT 第2戦 FUJI <予選> このまま#38 ZENT CERUMO RC Fがポールポジションを獲得か、と思われたものの、公式練習から速さを見せていた#23 MOTUL AUTECH GT-R、#12 カルソニック IMPUL GT-Rが立川のタイムを上回ったため、惜しくも#38 ZENT CERUMO RC Fはこのセッションでは3番手に留まった。

 最前列こそ手に出来なかったものの、レクサス勢最上位となる予選3番手を得たLEXUS TEAM ZENT CERUMO。明日は500kmと通常よりも長いレースとなるだけに、さらなる上位フィニッシュに期待が掛かる予選日となった。

ドライバー/立川 祐路
「朝のフィーリングでは、ちょっと厳しいかもしれないと思っていたのですが、予選に向けてクルマを変えて行ったところQ1で石浦が良いタイムを出してくれましたし、フィーリングが良くなったとのコメントだったので、それを信じてQ2に臨みました。予想通り、Q2でのフィーリングも良かったですし、自分のアタック的にもしっかり決められたと感じたので、1周だけでアタックを終えました。ちょっと前の2台が速すぎることもありますし、自分としては出せる物はすべて出し切れたという感じでした。3番手というポジションは悔しいですが、一方でホッとしているというところですが、明日は長い決勝ですし、シリーズタイトルを狙うためにもしっかり戦って、タイに行く前にもう一度表彰台に上がれるよう頑張ります」

ドライバー/石浦 宏明
「フリー走行ではクルマの調子が良くなくて、どのように解決するかが見えない状況でしたが、パーツ変更やアライメントなど細かい部分をチェックして予選に行ってみたら、意外とフィーリングが良くなっていて。アタックをしながら、自分でも“これならQ1を突破できるのでは”というグリップ感を感じていましたが、とにかく失敗がないようにと集中して。無事にQ1突破という目標をクリア出来て良かったなと思います。明日の決勝では、おそらく僕が一番長いスティントを担当すると思いますが、去年は違うチームながら、このレースではタイヤの面で苦しい戦いになってしまったので、そのあたりクルマをしっかり決勝に向けて仕上げて戦いたいと思います」

監督/高木虎之介
「午前中は本当に何をやっても思うように行かず、ドライバーもチームも原因がしっかり掴めていないような状況でしたが、公式予選が始まる直前までエンジニアとドライバーで話し合っていろいろ修正して臨んだ結果、公式予選では急に状況が良くなったようです。予選が終わった今でも何が不調の原因だったのか、正確には良く分かっていないようですが、ホッとひと安心ですね。石浦も立川もそれぞれ一発のタイムが出ましたし、ウエイトなどの状況を考えれば3番手は上出来。明日の決勝に向けて良いポジションが獲れたなと思います。今回は500kmの長丁場ですが、基本的にはすべてのスティントがスプリントのようなものですし、2回あるピットストップでタイミング、作業などミスなくこなすことが大切。それがうまくいけば、最低でも表彰台にはいけると考えています」