2014年11月15日(土) Qualify 予選
ZENT CERUMO RC F#1 立川祐路／平手晃平
公式予選結果15位（ノータイム）
<予選> 天候：晴れ｜コース状況：ドライ
前回のタイ、Chang インターナショナルサーキットでは、接触等もあり苦戦を強いられ11位に終わった#1 ZENT CERUMO RC F。それから6週間のインターバルを置いていよいよシリーズ最終戦、ツインリンクもてぎにおいてシリーズ第8戦を迎えることとなった。
タイラウンドのノーポイントの結果、LEXUS TEAM ZENT CERUMOのドライバーズランキングは9位となり、逆転チャンピオン獲得のチャンスは消えてしまったが、最終戦ではディフェンディングチャンピオンにふさわしいレースを展開したい。
今回はレースウィークの金曜日にSUPER GT公式テストが行われ、3時間のセッションが設定された。タイから帰って来て初めて走行する#1 ZENT CERUMO RC Fだったが、空力パーツの影響かバランスが良くなく走り始めから思うようなタイムが出ない。立川が主にステアリングを握り、セッティングを細かく変更して走行を続けたが、トップからは1秒8ほど離された12位にとどまる結果となった。チームはこの走行で得られたデータを元に、さらにセッティングを変更して予選に臨むこととなった。
予選日朝の公式練習は、晴れ/ドライ、気温10℃、路面温度15℃というコンディションでスタート。今回は最終戦ということで、これまで搭載していたハンディウェイトはなく、開幕戦時同様、車両が本来持つ性能が問われるレースとして開催される。まず立川がコースへ出て前日より大きく変更したセッティングの確認と煮詰めを行った。さらに中盤には平手に交代。ここでもセッティングの確認とタイヤの評価などを順調に行った。そしてセッション最後に設けられた10分間のGT500車両の専有走行では再び立川がドライブして、1分41秒244で8番手のタイムをマーク。セッティングもまずまず決まり手応えのあるセッションとなった。
公式予選は午後1時30分に始まった。気温は14℃、路面温度は21℃まで上昇し、日の当たる場所はポカポカとした陽気となった。GT300のQ1が終了すると午後1時45分からはGT500のQ1。開始5分後からコースインする車両があったが、ほとんどの車両はピット前でタイミングを計りながら待機となった。15分間のセッションも半分近く経過した開始7分の時点で、#1 ZENT CERUMO RC FのQ1を担当する立川がライバル陣営に続きコースイン。ゆっくりとタイヤとブレーキを温めに入った。しかし1〜2コーナーを回り短いストレートに入ってもなかなか加速しない。そして3〜4コーナーを回った先で、立川はスローダウンしたままの#1 ZENT CERUMO RC Fをコースサイドのグリーンに落としストップしてしまった。原因は駆動系のトラブルだった。
Q1はこれで赤旗が掲出されセッションストップ。ピットで唇を噛む平手の表情がモニターに映し出された。#1 ZENT CERUMO RC Fは牽引されてパドックに戻って来たが、この時点でタイムは計測されず最下位が決定することとなってしまった。
パッシングポイントの少ないもてぎでは苦しい展開が予想されるが、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは決して諦めることなくチーム一丸となり今年最後のレースを全力で戦うこととなる。
ドライバー／立川 祐路
「予選ではコースインして1コーナーを回ったらすぐに駆動が掛からなくなり、『終わった』と思いました。何もできなかった予選でしたね。昨日のテストはあまり調子良くなかったのですが、今朝の練習走行ではセッティングを大幅に変更してチェックしたらいい方向にいきました。ようやく調子を取り戻して、予選もそれなりのタイムが望めるのかなと思っていました。Q2には残れる自信と手応えはありましたから、残念というか悔しい結果ですね。しかし起きてしまったことはしょうがない。最後尾からのスタートとなるでしょうが、今年最後のレースなので全力で追い上げられるようなレースをお見せしたいです」
ドライバー／平手 晃平
「鈴鹿1000km、タイと自分のドライビングミスでレースを失い周囲の方々に迷惑をかけてしまったので、最終戦を前に自分でバリカンで(髪の毛を)短く刈ってきました。それだけ気合いも入れて臨んだのですが、残念な結果になってしまいました。昨日のテストはクルマの状態が良くなく、僕も最後の15分間だけ乗れただけでした。テスト終了後にエンジニアとミーティングを行ってセットアップを変えたのですが、今朝走ってみるとまずまず。やっとクルマが土台に乗った、さあこれからだと思っていたのですが。明日は最終戦ですしチーム全員力を尽くしてゼッケン1番のLEXUS TEAM ZENT CERUMOらしいレースをしたいです」
監督／高木虎之介
「トラブルは駆動系ですね。今朝か明日の朝に出てくれれば多少は良かったのでしょうが、肝心のQ1、しかもコースインした直後というのは何もできませんでしたね。ドライバーにも迷惑をかけてしまいました。朝の練習走行では調子も戻って来ていたし、立川がトラブルに見舞われなければQ1を突破してトヨタの中では上位に付けられたと思います。明日はいい流れを呼び戻して応援にきてくれたファンの期待に応えたいですね。リタイアせず来年につなげられるような内容あるレースにして、チームを進化させていかないといけないと思います」
