2018年11月10日(土) Qualify 予選
ZENT CERUMO LC500#38 立川祐路／石浦宏明
公式予選総合結果 4位
< 公式予選 > 天候：曇｜コース状況：ドライ
10月に開催されたSUPER GT第７戦の結果、残念ながら2018年のチャンピオン争いの権利は失ってしまったものの、LEXUS TEAM ZENT CERUMOにとって2018年シーズンはまだ終わっていない。シーズンのなかで１勝を飾り優秀の美を飾るべく、2018年最終戦となる第８戦『MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINAL』を迎えた。来季に繋げるためにも好結果が求められるが、ZENT CERUMO LC500は今シーズンもてぎで多くのテストを重ねており、データも多いコースだ。
走行開始となる11月10日（土）に向け前日からチームは準備を進めたが、前日からもてぎは雨模様。夜には雨が止んでいたものの湿度が多く、迎えた午前８時50分の公式練習はウエットコンディションで迎えることになった。ただ、走行開始直前には晴れ間も見えはじめている。
公式練習に向け、ZENT CERUMO LC500のステアリングを握ったのはいつもどおり立川。走り出しこそウエットタイヤを装着していたが、すぐに路面が乾きはじめ、LEXUS TEAM ZENT CERUMOはスリックタイヤに交換。ふたたび立川を送り出す。走り出しからZENT CERUMO LC500のフィーリングは良好で、チームはセットアップの微調整を行いながらセッションをこなしていった。
立川はタイヤの評価なども行いながら終盤まで走行を重ね、混走の時間帯に石浦宏明に交代。石浦も良好なフィーリングを得ると、さらにセットアップを変え、サーキットサファリの時間も使いつつ周回を重ねた。最終的に公式練習でのZENT CERUMO LC500は立川が19周を重ね、1分37秒450というベストタイムをマーク。石浦も9周をこなし、1分37秒208を記録。ZENT CERUMO LC500は３番手でセッションを終えることになった。レクサスLC500勢でも最上位だ。
石浦の走行時間帯でのZENT CERUMO LC500のフィーリングは非常に良好で、LEXUS TEAM ZENT CERUMOはこのままのセッティングで午後２時からの公式予選を挑むことを決めた。予選Q1のアタッカーを務めたのは石浦だ。
午前に比べやや雲が増えたものの、ドライのまま迎えたQ1で、チームは残り７分を切った段階で 石浦をコースインさせる。２周の間じっくりとタイヤを温め、チェッカーに向けてアタックラップに入っていった。
３周目、アタックをきっちりと決めた石浦のタイムは１分36秒672。４番手につけQ2進出を果たす。ZENT CERUMO LC500のフィーリングも引き続き良好で、Q2の立川祐路にしっかりバトンを渡した。
GT300クラスのQ2をはさみ、迎えたGT500クラスのQ2は引き続きドライコンディション。立川がステアリングを握ったZENT CERUMO LC500は、残り６分というところでコースイン。ふたたびウォームアップを重ねていく。そして３周目、立川は１分36秒106という素晴らしいタイムをマーク。タイミングモニターの３番手にZENT CERUMO LC500の名を記した。
チェッカー間際、#64 NSX-GTがタイムアップしたこともあり、最終的にZENT CERUMO LC500の予選順位は４番手という結果となった。ただレクサスLC500勢のなかでは、この日は一度も最上位の座を譲らぬまま終えることになった。最終的に上位はホンダ勢が占める結果となったが、第７戦オートポリスの結果を見ると、ZENT CERUMO LC500がさらに上位をうかがう可能性も十分にある。LEXUS TEAM ZENT CERUMOはたしかな手ごたえを得て、もてぎの初日を終えることになった。
ドライバー／立川 祐路
「朝の公式練習からクルマの調子は比較的良く、公式練習の状態のままで予選のアタックを行いました。そこでもいいフィーリングがありましたね。自分たちのポテンシャルは出し切れたと思います。できればあとひとつくらい前にいきたかったところはありますが、ホンダ勢が予選はいつも速いなかではうまくいった予選ではないでしょうか。とはいえこの位置からならば優勝も狙えると思っています。ここ数戦、決勝は予選とは違う状況なので、いい展開に持ち込んで、最終戦を勝って終わることができればと思っています」
ドライバー／石浦 宏明
「今朝は予定外に路面が濡れていたこともあり、公式練習はあまり走れないかと思いましたが、しっかりと周回を重ねることができ、バランスをチェックしながら走行しました。そこでのセットアップが良く、そのまま予選に向かいましたが、今回はセットアップも事前にドライバーやエンジニアで話した中の範疇にありましたし、しっかりいいタイムを出すことができました。立川選手もいいタイムを記録できましたし、今回やれることをしっかり出し切れたと思っています。あとは、決勝で強さを出すことができれば優勝も見える位置なので、しっかりクルマを作って、今季初優勝を目指していきたいです」
監督／浜島裕英
「今回は持ち込みのセットアップが非常に良かったですね。常にレクサス勢のなかでも最上位にいられていますし、明日の決勝レースに向けても、チームが一丸となってきっちりと仕事をこなしていけば、表彰台のいちばん上も目指すことができると思っています。ただそのためには、できることをしっかりとこなすことが重要です。いい結果で今シーズンを締めくくることができればと思っています」