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SUPER GT RACE REPORT

2020年 SUPER GT 第2戦 FUJI <決勝>

2020年8月9日(日) Final 決勝
WAKO'S 4CR GR SUPRA#14 大嶋和也/坪井翔
決勝結果3位
< 決勝 > 天候:曇|コース状況:ドライ

 

2020年 SUPER GT 第2戦 FUJI 思わぬアタック中のトラブルで8番手と、本来期待した位置からはやや後方からスタートすることになったWAKO'S 4CR GR Supra。期するは第1戦富士同様の追い上げだ。8月9日(日)、TGR TEAM WAKO'S ROOKIEは、気温29度という暑さのなか、SUPER GT第2戦富士の決勝日を迎えた。

 レース前のスターティンググリッドにはトヨタ自動車豊田章男社長も激励に訪れ、TGR TEAM WAKO'S ROOKIEとスタートドライバーを務める大嶋和也は、目標に向けさらに気持ちを昂ぶらせてスタートに臨んだ。その気持ちが表れるかのように、大嶋はスタート直後から熱い走りを展開。2周目のメインストレートで#37 GR Supraとサイド・バイ・サイドのバトルを展開していく。

 勢いに乗る大嶋は、さらに7周目のストレートで、#23 GT-R、#100 NSX-GTというライバルのエース級のマシンたちとスリーワイドのバトルを展開。これを制すると7番手まで順位を上げてみせる。気迫のこもった大嶋の走りに、TGR TEAM WAKO'S ROOKIEのピットも大いに沸き立った。

 予選後からドライバー、首脳陣も口をそろえるとおり、WAKO'S 4CR GR Supraの決勝ペースはやはりいい。19周目、大嶋は第1戦富士のウイナーである#37 GR Supraに照準を定めると、20周目のTGRコーナーでこれをオーバーテイク。大嶋は6番手までポジションを上げてみせた。

2020年 SUPER GT 第2戦 FUJI スタート時の気温は29度と、暑さのなかでのレースとなった第2戦だが、大嶋は24周目、WAKO'S 4CR GR Supraをピットレーンに向ける。レースではアウトラップの位置取りなども重要だが、チームはGT300クラスのマシンの位置を計算し、このタイミングでのピットインが最良と判断したのだ。

 チームは素早い作業でWAKO'S 4CR GR Supraを送り出すと、代わってステアリングを握った坪井翔は、アウトラップで懸命な走りをみせる。この頑張りが功を奏し、26周目にピットインした#37 GR Supraの前で戻ることに成功。坪井は前を走る#12 GT-Rに接近していった。

 全車がピットインを終えていた38周目、4番手まで順位を上げていた坪井は、3番手の#12 GT-Rに接近。第1戦のときのようにWAKO'S 4CR GR Supraに圧倒的なペースがあったわけではないが、坪井は42周目のダンロップコーナーで、#12 GT-Rを見事オーバーテイクしてみせる。これでWAKO'S 4CR GR Supraの順位は表彰台圏内の3番手だ。

 

 坪井はさらに前を走る#36 GR Supraを追い、最後まで戦いを続けていったが、残念ながら順位は変わらず、3位でフィニッシュ。とはいえ2戦連続の表彰台を獲得してみせた。

 

 TGR TEAM WAKO'S ROOKIEはチームの船出から表彰台を逃さぬ戦いをみせているが、一方で2位の#36 GR Supraも2戦連続の2位。まだまだ負けている部分があるのも事実だ。この好調をさらに伸ばすべく、すぐ2週間先に迫った第3戦に向け、TGR TEAM WAKO'S ROOKIEは一丸となって改良を続けていく。

2020年 SUPER GT 第1戦 FUJIドライバー/大嶋 和也
「決勝レースはもともと自信がありましたし、いいペースで走ることができました。ピットのタイミングもうまくいったと思いますし、今日は僕たちの力を出すことができたのではないでしょうか。ただ、ライバルに対して負けている部分があるのも事実ですし、エンジニアもそのあたりは認識してくれており、次戦に向けていろいろなことを試したいと言ってくれています。GR Supra勢のなかでも負けている部分をしっかり埋めて、次戦もいい結果が残せればと思います」

2020年 SUPER GT 第2戦 FUJIドライバー/坪井 翔
「序盤から大嶋選手が順位を上げて繋いでくれました。GT300車両との位置取りであのタイミングでのピットインとなりましたが、アウトラップから数周は前後に順位争いのライバルがいたので、かなりタフでしたが、#37 GR Supraを抜くことができ、さらに多くのマシンをオーバーテイクできたことは良かったです。ただ、第1戦のようないいフィーリングがなかったことも事実ですし、ライバルがウエイトハンデを積んでいながらも僕たちより前にいたので、鈴鹿に向けてライバルに勝てるよう、今回足りなかった部分を研究し、さらに速さを追求できればと思っています」

監督/高木 虎之助
「公式予選の結果は第1戦富士よりも良かったですし、決勝レースでのペースには自信がありましたが、大嶋選手が序盤からいい戦いを展開してくれました。また戦略もうまくいき、混戦のなかで坪井もいい走りをしてくれたと思います。結果的に2戦連続で表彰台が獲得できたのは良かったです。ただもちろん、予選でも決勝でもまだ前にいく必要があるので、次戦に向けてしっかり対策をしていきたいですね」