2020年 SUPER GT 第2戦 FUJI <予選>
2020年8月8日(土) Qualify 予選
WAKO'S 4CR GR SUPRA#14 大嶋和也/坪井翔
公式予選総合結果8位
< 公式予選 > 天候:曇|コース状況:ドライ
怒涛の追い上げをみせ、トヨタGRスープラ勢トップ5独占に沸くなか、見事新規参戦チームとしての初陣を3位で終え、表彰台フィニッシュで飾ったTGR TEAM WAKO'S ROOKIE。好調な船出の勢いをさらにつけるべく、新型コロナウイルス感染拡大の影響により変更されたカレンダーのなか、第1戦の舞台と同じ富士スピードウェイで開催される第2戦富士の週末を迎えた。
迎えた8月8日(土)の予選日の富士は薄曇り。午前9時45分からの公式練習は、気温28度、路面温度45度という暑さのなかで迎えた。前戦の課題は公式予選のグリッドで、TGR TEAM WAKO'S ROOKIEは大嶋和也にステアリングを委ね、WAKO'S 4CR GR Supraを送り出した。
ただ、大嶋のフィーリングはいまひとつ芳しくない。大嶋は15周、さらに坪井もこの公式練習で17周をこなしたが、大嶋がマークした1分29秒518がベストタイム。順位は14番手とやや苦しい結果となってしまった。課題の予選順位を考えると、この調子ではQ1突破も危うくなってしまう。
TGR TEAM WAKO'S ROOKIEは、午後2時30分からの公式予選に向けて、セットアップの変更に臨んだ。公式予選Q1のステアリングを任されたのは大嶋で、コースインした後フィーリングを確認すると、WAKO'S 4CR GR Supraの感触が大きく良くなっていることを確かめ、アタックを敢行。4周目に1分27秒959というタイムをマークし、6番手に。見事Q2の坪井に繋げることに成功した。
GT300クラスの予選Q2をはさむ間、チームはWAKO'S 4CR GR Supraにさらなるセット変更を施し、坪井を送り出した。ただ、午後3時41分にコースオープンとなったQ2では、気温がQ1に比べ下がっており、坪井は入念にウォームアップを行うものの、タイヤの発熱に苦労することになってしまう。
それでもアタックラップに入っていった坪井だが、第1戦から症状があった、パワーステアリングのトラブルが突如として坪井を襲う。高速コーナーであるトヨペット100Rコーナーでトラブルが起きてしまった坪井は、とっさの対応でカウンターステアを当てなんとかWAKO'S 4CR GR Supraをコース内に留めたが、タイムロスを喫してしまったのは間違いなかった。
坪井はなんとか6周目に1分28秒049を記録するも、混戦のGT500のなかではやはり厳しいタイムで、WAKO'S 4CR GR Supraは明日の決勝レースを8番手からスタートすることになった。とはいえ、WAKO'S 4CR GR Supraは開幕戦でもみせたとおり、レースでの強さがあるのは間違いない。しっかりとトラブルに対処し、8月9日(日)の決勝レースで第1戦の怒涛の追い上げの再現を狙っていく。
ドライバー/大嶋 和也
「公式練習から、思ったほどバランスがあまり良くなく、ウエイトハンデを考えてもライバルに対しても足りない部分は多くあったので、公式予選に向けて変更して挑みましたが、予選ではバランスもフィーリングも良くなっていましたし、Q1を突破できたので良かったのではないでしょうか。しかし、まだふたりとも乗りやすいクルマを作っていかなればと思いますし、レースでは僕たちはロングランが速いので、しっかり戦っていきたいと思っています」
ドライバー/坪井 翔
「公式練習の印象ではQ1突破が厳しい印象もありましたが、大嶋選手が頑張ってくれたので、Q2で自分も頑張らないといけないと臨みました。セットアップの変更も試みましたが、それがあまりうまくいかず、また路面温度も下がったことから、タイヤの面でも少し厳しい部分がありました。また、パワステのトラブルが第1戦からあり、それがアタックラップで出てしまいました。アタックとしては失敗だったので、その面は残念でした。ただポジティブにとらえれば、第1戦よりも前でスタートできますし、僕たちのクルマはレースでは強いはずなので、第1戦のように追い上げたいと思っています」
監督/高木 虎之助
「公式予選では、Q1では大嶋選手が良いタイムを出してくれましたが、Q2では坪井選手がトラブルもあり苦しい結果になってしまいましたね。公式予選ではもう少し前にいきたかったところですが、仕方ないです。でもレースセットは速かったですし、公式練習でもそれは確認できました。まだレースはこれからですし、前回よりも前からスタートできますからね。決勝でもしぶとく、上位に食い込みたいと思っています。」