2020年 SUPER GT 第5戦 FUJI <予選>
2020年10月3日(土) Qualify 予選
ZENT GR SUPRA#38 立川祐路/石浦宏明
公式予選総合結果 9位
< 公式予選 > 天候:曇|コース状況:ドライ
開幕3戦を苦しみ続け、背水の陣で臨んだ第4戦もてぎでは、ポールポジション、そして2位表彰台と反撃への狼煙を上げたTGR TEAM ZENT CERUMO。迎えた第5戦の舞台は、チームのホームコースである富士スピードウェイだ。そして今回からは人数に制限はありながらも、今季初めてファンをサーキットに迎えることになる。ZENT GR Supraの勇姿をようやくファンの皆さんの前に披露できるレースウイークがやってきた。
第4戦で得た良いフィーリングをもとに、しっかりと準備を整え富士スピードウェイに乗り込んだTGR TEAM ZENT CERUMOは、いよいよ10月3日(土)の予選日を迎えた。雲があるものの、時折陽も差すコンディションのなか、午前9時15分に公式練習がスタートしていった。
ZENT GR Supraは、いつもどおり立川祐路がステアリングを握りコースイン。前戦のもてぎで得られた好フィーリングをもとにセットアップを施したZENT GR Supraの感触を確かめ、また決勝レースに向けたタイヤの確認も行っていった。この第5戦に向けてさらなるパフォーマンスを追求したZENT GR Supraのフィーリングは良好で、立川は23周をこなしピットイン。石浦宏明に交代した。
コクピットに乗り込んだ石浦も、ZENT GR Supraに好感触を得る。第4戦もてぎでの表彰台獲得でポイントが28点となったことから、今回からZENT GR Supraはウエイトハンデが50kgを超え、燃料流量リストリクターのハンデが入っているが、それでも上位争いできるポテンシャルはありそう。石浦が専有走行のチェッカー間際にマークした1分29秒362がベストとなり、ZENT GR Supraは11番手で公式練習を終えたが、順位以上にその感触は良かった。
公式練習の後、室屋義秀選手によるフライトパフォーマンス『“Thanks for ALL” Yoshi MUROYA × LEXUS Special Flight@ FUJI SPEEDWAY』やFIA-F4の開幕戦が行われ、今季第4戦までとは異なる流れのなか迎えた午後2時からの公式予選。天候は変わらず薄曇りだ。
ZENT GR SupraのQ1のアタッカーを務めるのは石浦。午後2時33分のコースオープンから石浦はしっかりとタイヤを温め、1分43秒311、1分36秒247、1分30秒945と少しずつタイムを上げていくと、5周目にアタックラップに入っていく。
石浦はそのラップで1分28秒683というタイムをマークし、午前の公式練習のタイムを大きく上回ってみせたが、今回はウエイトハンデが軽いライバル勢が速く、石浦の順位は9番手。わずかにQ2進出には届かず、ZENT GR Supraは10月4日(日)のレースを9番グリッドからスタートすることになった。
とはいえ、選んだタイヤはレースを見据えてのもの。ZENT GR Supraの感触も良い。ランキング上位陣がウエイトハンデに苦しむなか、ここで差を詰めることができれば、タイトル争いにとっても大きい。TGR TEAM ZENT CERUMOはレースに向け、しっかりと準備を進めていく。
ドライバー/立川 祐路
「今回、走り出しからフィーリングは悪くなく、持ち込みセットの雰囲気も良いものがあるのを確認することができました。残念ながら燃料流量リストリクターのハンデもあったか公式予選では惜しくもQ1を突破することができませんでしたが、第1戦、第2戦の富士と比較しても確実にクルマが良いことも確認できました。軽いライバルたちが上位にはつけてはいますが、タイヤもレースに向けた良い手ごたえがあるので、追い上げるレースをみせられるよう頑張っていきたいですね」
ドライバー/石浦 宏明
「前戦もてぎで良い結果を残すことができましたので、開幕2戦の富士とは異なる状態で持ち込んできました。セットアップも富士でどの状態がいいのかを立川選手が試してくれましたが、公式練習では僕がドライブしたときもフィーリングが良くなっているのを確認することができましたし、決勝に向けても良い組み立てができ、レースで良いパフォーマンスを出せるタイヤを選ぶことができました。公式予選Q1を突破できなかったのは残念ですが、戦える位置にはいると思いますので、明日はレース中にバトンを受け取ってからしっかり集中して、良いレースができるようにしたいと思います」
監督/村田 淳一
「第4戦もてぎで良い結果を残すことができ、第5戦に向けてはさらにTRDの協力を得ながら、車両のセットアップ等、ドライバーとエンジニアでもう一度洗い出してきました。公式練習でその評価もしっかり得ることができましたが、選んだタイヤがパフォーマンスを発揮するには、公式予選ではややタイヤに対して路面温度、気温がマッチしなかったかもしれません。惜しくもQ1敗退となってしまいましたが、ドライバーのフィーリングも良いので、なるべく大きなポイントを獲得できるようにしっかり追い上げていきたいと思っています」