1. HOME > 
  2. SUPER GT > 
  3. 2021年第3戦

SUPER GT RACE REPORT

2021年 SUPER GT 第3戦 SUZUKA <予選>

2021年8月21日(土) Qualify 予選
ZENT GR SUPRA#38 立川祐路/石浦宏明
公式予選総合結果10位
< 公式予選 > 天候:曇|コース状況:ドライ

 

2021年 SUPER GT 第3戦 Suzuka ツインリンクもてぎで行われた第4戦では8位で3ポイントを獲得したものの、本来あるべき位置とはほど遠く、フラストレーションを溜めるシーズンを送っているTGR TEAM ZENT CERUMO。この悔しさを晴らし後半戦にぶつけるためには、前半戦の最後となる8月21日(土)〜22日(日)の第3戦で逆襲へのきっかけをつかむしかない。本来は5月に開催される予定だった鈴鹿サーキットでの第3戦は、新型コロナウイルスの影響により延期となっていたレースだ。

 このレースに向けTGR TEAM ZENT CERUMOは、開幕3戦の苦戦の原因を打開するべく、徹底したミーティングと対策を行って臨んだ。セットアップもこれまでとは異なる改良を施し、8月20日(金)に鈴鹿サーキットに乗り込んだ。ただ、この週末は雨の天気予報も出ており、準備を進めていた8月20日(金)には滝のような雨も降った。

 そんな不安定な天候のなか迎えた8月21日(土)は、午前9時から公式練習がスタートした。心配された雨は、時おり細かな雨が舞い、前日の降雨によるウエットパッチも残ってはいたが基本はドライ。どんよりとした空の下、まずは立川祐路がZENT CERUMO GR Supraのステアリングを握りコースイン。セットアップの確認を行いながら走行した。前戦もてぎに比べてもZENT CERUMO GR Supraのフィーリングは良好で、立川はピットアウト〜インを繰り返しながらセットアップを煮詰めていくが、セッション途中から細かい雨が降り出し、スリッピーな状況が続いていく。

 立川は21周を走りピットインすると、石浦宏明にZENT CERUMO GR Supraのステアリングを託した。石浦もセットアップを煮詰めながら周回を重ねていき、チェッカー間際に1分46秒589をマーク。公式練習を7番手で終えることになった。立川も石浦も、前戦に比べZENT CERUMO GR Supraに好フィーリングを感じており、いつものレースのように午後の公式予選に向けて、さらなるセットアップ改善を期待した。

2021年 SUPER GT 第3戦 Suzuka 迎えた午後3時03分からの公式予選Q1。幸い雨は降らず、まだ濡れている部分はわずかに残ってはいたものの、スリックタイヤを履き、Q1担当の石浦宏明が残り7分でコースインしていった。まずは2分台のラップタイムからタイヤを温めつつペースを上げ、3周目にアタックを展開していく。

 石浦は3周目、1分46秒235というタイムをマークするものの、トップは1分44秒台に突入している。GR Supra勢のなかでは2番手ではあったが、結果としては10番手。なんとこのQ1で、GR Supra勢は1台もQ2に進出できない異常な事態となった。特にZENT CERUMO GR Supraと同じパッケージのマシンがことごとく予選下位となっており、コンディションが影響しているものと予想された。

 とはいえ、決勝日も雨の予報が出ており、どうなるかはまったく分からない。もちろんTGR TEAM ZENT CERUMOにとっても、このままでレースを終えるわけにはいかない。あらゆる上位進出の可能性を見出すべく、チームは全力で決勝日に向かっていく。

ドライバー/立川 祐路
「今回はクルマのセットアップも見直してきましたが、そのフィーリングは今季のこれまでに比べてもポジティブで、もちろんまだまだ詰めるべきところはありつつも、これまでより良い状態できています。予選については自分の出番はありませんでしたが、自分たちのパッケージが予選に関しては厳しい状況だったと思います。ただ、サクセスウエイトを考えると、そのなかでももっと上位にいかなければいけませんでした。明日は攻めのレースをして、追い上げたいと思っています」

ドライバー/石浦 宏明
「今回、前戦までの苦しい状態を打破しようと、持ち込みもふだんとは違うセットアップで臨みました。公式練習ではアンダーステアでしたが、それも想定内でいろいろなトライをし、一歩ずつ良くなっています。午前からセットアップをまた変えて公式予選のQ1に臨みましたが、いつもの予選でしたら一気にタイムが上がるところ、走っていてもそういった印象が少なく、『まずいぞ』と思いながらもアタックしましたが、Q1を突破できませんでした。本来、Q2進出を争うところではなく、トップ争いをしなければならない状況で、GR Supra勢が苦戦しているのもあわせ、予定していたポジションではなかったです。天候も分かりませんが、展開をうまく作っていかないと上位にいけないので、しっかり組み立てていきたいと思います」

監督/村田 淳一
「GR Supra勢にとっては全体的に苦しい公式予選となりました。我々はそのなかでいちばんサクセスウエイトが軽い状態で鈴鹿に入りましたが、前戦もてぎに比べるとネガティブな状況はなかったです。ただそんななかで、他のGR Supra勢に比べ軽いにも関わらずタイムが伸びなかった、他メーカーに離されてしまったので、まだまだ足りない部分があったのかな、と思っています。厳しい状況は続いていますが、明日の天候も分からないですし、粘り強く走って、より多くのポイントを獲得しなければ、シーズンも厳しくなってしまいます。まだまだ可能性はあると思いますし、作戦を含め戦い抜きたいと思います」