2022年 SUPER GT 第6戦 SUGO<予選>
2022年9月17日(土) Qualify 予選
ZENT GR SUPRA#38 立川祐路/石浦宏明
公式予選総合結果 2位
< 公式予選 > 天候:曇|コース状況:ドライ
2022年のSUPER GTも残すところ3戦。今季第1戦岡山以降ポイントを獲得することができず、中盤戦以降さまざまな不運にも見舞われてきたTGR TEAM ZENT CERUMO。第5戦鈴鹿ではトップ争いを演じ、その不運を払拭したかにも思われたが、セーフティカーのタイミングに泣かされ、最後はGT300車両をかわそうとした際に130Rでコースを外れ、戻ろうとした際エアクリーナーに草が詰まり、戦列を離れる結果に。またもレースを終えることができなかった。
迎えた第6戦の舞台は、宮城県のスポーツランドSUGO。豊かな緑とアップダウン、短いコース長が特徴のコースだが、2022年のSUPER GTも第6戦となり、これまで好結果を残しているライバルたちは重いサクセスウエイトを積んでいる。TGR TEAM ZENT CERUMOにとっては得点のビハインドを跳ね返す絶好のチャンスとも言えた。
そんな第6戦のレースウイークは9月17日(土)の予選日からスタートした。西日本に近づく台風の影響はこの週末はなく、やや雲があるものの晴れ間が見えるなか、午前9時25分から公式練習が始まった。ZENT CERUMO GR Supraは今回も石浦宏明がステアリングを握りコースイン。持ち込みのセットアップの感触は良いが、タイムが繋がりづらい状況もあったことから、ピットアウト〜インを繰り返しながらセットアップの詰めを行い、21周を走り立川祐路に交代した。ロングランの感触も良好だ。
立川のフィーリングも良く、石浦同様にセットアップを煮詰めていく。21周を走りGT500クラスの専有走行の時間を迎えたが、ここでは別メーカーのタイヤを履くライバルがタイムを伸ばすものの、ZENT CERUMO GR Supraはそこまでタイムを伸ばさず、1分11秒259というベストタイムで8番手という結果で公式練習を終えた。予選でのコンディション変化を見越してのもので、決して感触が悪いわけではない。チームは午後の予選に向け変化に合わせた調整を行っていった。
ピットウォークやFIA-F4の決勝レースをはさみ、迎えた午後2時30分からの公式予選。時折晴れ間も見えた午前に比べると雲が厚くなり、風も吹き始めるなか午後3時03分、GT500クラスのQ1がスタートした。ZENT CERUMO GR Supraをドライブした石浦は、3周をウォームアップに費やし、4周目にアタックを敢行していく。やはり予選では路面コンディションが上がっている。
「公式練習から大きく触らずに挑みましたが、グリップ感がありアタックできました」という石浦は1分09秒905というタイムを記録し、その時点での2番手につけてみせた。ライバルのタイヤメーカーが速くトップ2を占めることになったが、最終的にZENT CERUMO GR Supraの順位は3番手。Q2を担当する立川にしっかりと繋いだ。
GT300クラスのQ2をはさみ午後3時41分にスタートしたGT500クラスのQ2。立川は早々にコースインしタイヤをウォームアップさせていくと、4周目に1分10秒049を記録。さらに翌周、立川は渾身のアタックを決め1分10秒005までタイムアップ。この結果、ZENT CERUMO GR Supraはフロントロウの2番手を得た。
ここまでは確実にチーム全員が仕事をこなし、良い流れで来ている。もうレースでの失敗は許されない。「今度こそ」の意気込みで、TGR TEAM ZENT CERUMOは9月18日(日)の決勝レースに臨む。
ドライバー/立川 祐路
「公式練習ではフィーリングは悪くなく、細かいアジャストを行っていきました。順調に予選日は進められたと思っています。午前の段階では僕たちが履くブリヂストンとは違うメーカーの車両との差が大きかったですが、予選ではそこは縮まるので、コンディションを見越したセットアップづくりができたと思っています。その点では、午前の順位を見ると想定よりも良い予選順位になりましたね。決勝レースでは安定して戦えるタイヤがあるので、明日に向けて手ごたえはあります。まずは決勝できちんと結果に繋げられるようにしたいですし、第2戦以降ミスやトラブルなく走り切れていないので、まずはしっかりと最後まで戦いきりたいです。そうすれば結果は自ずとついてくるはずです」
ドライバー/石浦 宏明
「公式練習では走り出しからバランスは悪くなかったのですが、フィーリングの割にライバルたちが前にいる状況だったので、セットアップを細かく煮詰めていきました。午前はそこまで手ごたえがなかったのですが、予選になるとコンディションの変化でグリップが上がるので、今回もそのとおりになりましたね。このところ、事前に準備したセットアップと路面が安定して予選のコンディションが読めているので、その点では順調な予選になりました。ただ予想どおりライバルのタイヤメーカーの車両が前にいる状況でした。できる限りのことはできたと思いますし、僕たちは決勝を見すえたタイヤ選択ができているので、どちらかというと明日の方がいける感触があります。とはいえ、このところ完走できていないので、まずは完走して良い位置で終えられるよう集中して頑張りたいと思います」
監督/田中 耕太郎
「走行開始から悪くない感触があり、そこからドライバーやエンジニアたちが相談して良いセットアップができたと思っています。予選ではライバルメーカーのタイヤを履く相手が速いタイムを記録していましたが、2番手という順位は十分なものではないでしょうか。決勝に向けてはタイヤの温まりが早いメーカーがあるので、その点は要注意ですね。我々がもつ武器のなかでやれることはできている順位なので、ここまではチームみんながそれぞれ良い仕事をできています。明日もそれぞれがしっかり仕事をして、今度こそ結果を残せるように頑張っていきたいと思います」