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SUPER GT RACE REPORT

2022年 SUPER GT 第8戦 MOTEGI <予選>

2022年11月5日(土) Qualify 予選
ZENT GR SUPRA#38 立川祐路/石浦宏明
公式予選総合結果 13位
< 公式予選 > 天候:晴|コース状況:ドライ

 

2022年 SUPER GT 第8戦 MOTEGI 3月に開幕した2022年のSUPER GTは、長いシーズンを経ていよいよ最終戦となる第8戦を迎えた。舞台は栃木県のモビリティリゾートもてぎ。ストップ&ゴーのレイアウトが特徴的なコースだが、最終戦としての開催は新型コロナウイルス禍の前となる2019年以来。今回のレースから、パドックにもファンの入場も可能となり、3年前を思い出す賑わいのなか11月5日(土)の公式予選日を迎えた。

 チャンピオン獲得を目指してシーズンに臨んだTGR TEAM ZENT CERUMOにとって、今季の成績はまったく望んでいなかったもの。最終戦を迎えるにあたってのランキングは14位という不本意な数字だが、それでもこの最終戦で良い結果を残せば、ランキングも上げられるだけでなく、翌年に向けて良い雰囲気で終わることができる。全車がサクセスウエイトがない状況だが、上位進出を目指し、午前9時35分からスタートした公式練習に臨んだ。

 ZENT CERUMO GR Supraは、まずは石浦宏明がステアリングを握りコースイン。ピットアウト〜インを繰り返しながら、午後の公式予選に向けたセットアップを行っていく。7周目に1分37秒700を記録し、その後3回のピットイン〜アウトを行いながら、17周をこなすと再度ピットへ。立川祐路に交代した。石浦の感触は「持ち込みのセットアップはそれほど悪くない」というもの。

2022年 SUPER GT 第8戦 MOTEGI 代わった立川も「悪いものではなかった」という感触で、二度のピットインを行いながら石浦同様17周を走り、最終周に1分37秒182を記録した。ただ結果としては12番手。ライバルたちが1分36秒台前半までタイムを縮めており、予選に向けてもう一段タイムを上げることが求められた。ZENT CERUMO GR Supraはその後もフルコースイエロー訓練も活用しながら、セットアップを改善していった。

 ピットウォーク等のイベントを挟み、この時季らしく陽が傾くなか、午後2時53分から迎えたGT500クラスの公式予選Q1。ZENT CERUMO GR Supraのアタッカーを担ったのは今回も石浦だ。残り8分というタイミングでコースインすると、5周目に1分36秒878というタイムを記録。さらに翌周には1分36秒754までタイムを縮めた。

 しかし、一時は6番手につけていた順位が他車のタイムアップにともない次々と下がっていく。最終的にZENT CERUMO GR Supraの順位は13番手というものになってしまった。Q2進出はならず、しかもタイムが伸びないのはZENT CERUMO GR Supraだけではない。ブリヂストンを履くGR Supraの5台が予選Q1の11番手から15番手を占める結果となってしまったのだ。

 原因究明が急がれる予選となってしまったが、このまま終わるわけにはいかない。決勝レースでの追い上げを期するべく、TGR TEAM ZENT CERUMOは11月6日(日)の決勝レースに向け、作業を進めていった。

2022年 SUPER GT 第8戦 MOTEGIドライバー/立川 祐路
「フィーリングとしては午前の公式練習から悪いものではなかったのですが、ブリヂストンを履くGR Supra勢にとっては厳しい一日になってしまった印象です。我々もその中で後方グリッドに沈んでしまうことになってしまいました。しかし、諦めないのは自由です。今シーズン最後のレースですし、諦めることなく良いレースをしたいと思っていますし、上位まで追い上げ終われるようにしたいと思っています」



2022年 SUPER GT 第8戦 MOTEGIドライバー/石浦 宏明
「今回の最終戦に向けて事前にさまざまなセットアップを検討し持ち込みましたが、それほど悪くない印象でした。しかしその割にタイムが伸びない状況で、他のGR Supra勢とも情報共有を行ったりしながら、予選に向けて悪くない感触がありました。アタックラップではまだフロントにしっかりピークが出ていない状況で、翌周もアタックしたときは内圧が上がっていたりと、良い部分を揃えられなかったかもしれませんが、揃っていたとしてもわずかなタイムアップだったので、今回のブリヂストンを履くGR Supraの状況は厳しくなっています。全車での原因究明を行わなければいけないと思っています。とはいえ決勝では強いパターンもあるので、自分たちがしっかり良いペースでレースができるよう頑張っていきたいと思います」

監督/田中 耕太郎
「SUPER GTというレースはクルマもタイヤも、チームも競争をしているレースです。だからいつもチャンスが回ってくるとは限りませんし、今回のようにうまくいかないときもあります。しかし、今季我々はチャンピオン争いに絡んでいない状況で、今回こういう予選順位となったなかで、どうあろうと最後にしっかりレースをやり切って戦いたいと思います。ミスをせず、うまくレースを戦えればと思っています」