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SUPER GT RACE REPORT

2014年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <予選>

2014年4月5日(土) Qualify 予選
ZENT CERUMO RC F#1 立川祐路/平手晃平
公式予選総合結果11位(1分20秒661)
< 公式予選 > 天候:曇|コース状況:ドライ

2014年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <予選> 2013年、激戦のスーパーGTで念願のチャンピオンを獲得した高木虎之介監督以下LEXUS TEAM ZENT CERUMOと立川祐路、平手晃平だが、早くも4月5日、岡山国際サーキットを舞台に、2014年のスーパーGTシリーズが幕を開けることとなった。

 DTMとの共通モノコックを使用、直噴・直列4気筒のターボエンジンを搭載するなど、ドラスティックな変更を受けることとなった今季のGT500にあって、LEXUS TEAM ZENT CERUMOはオフシーズンの間、このニューマシン開発作業に集中。万全の体制で連覇を目指すべく、レッドとシルバーの印象的なカラーリングにゼッケン1を冠したZENT CERUMO RC Fを開幕戦に投入することとなった。

 前日は雨混じりの天候となった岡山国際だが、走行開始となった土曜は雲が多いものの、完全なドライコンディションの中、午前9時からの公式練習を迎えた。

 昨年同様、セッション開始直後はピットで待機しながら状況を見守った#1 ZENT CERUMO RC Fは、午前9時12分にようやくピットアウト。まずは立川のドライブでコースに出た#1 ZENT CERUMO RC Fは、1周目を2分01秒とゆっくりとしたペースで周回。2周目に1分38秒269、3周目に1分30秒590と徐々にペースを上げて行くと、さらに1分26秒950、1分22秒901とすると、続いて1分21秒799をマークしてまずは5番手につける。

 翌周にピットに戻った立川だったが、なんと#1 ZENT CERUMO RC Fはオイル周りのトラブルに見舞われており、チームはいったんここでマシンをガレージに戻し、修復作業に時間を費やすこととなってしまう。

 メカニックたちの努力により、なんとか応急処置を終えた#1 ZENT CERUMO RC Fは、午前10時24分に平手の手によってコース復帰を果たすと、ここから連続周回に入る。失った時間を取り戻すべく、平手は1分21秒829までタイムを上げるが、ここでセッションはGT300の専有時間帯に突入。そのため、#1 ZENT CERUMO RC Fはいったんピットに帰還することに。

 午前10時50分からのGT500専有時間帯は、再び立川がドライブ。ゆっくりとタイヤを温めた立川は、最終的に1分21秒643までタイムを上げてセッションを終えるが、残念ながらポジションは14番手。トラブルのために後れをとったLEXUS TEAM ZENT CERUMOだが、予選に向けて挽回を期することとなった。

2014年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <予選> 気温12℃、路面温度21℃となった午後2時、いよいよ今季最初の公式予選がスタート。まずはGT300のQ1が行われ、続くGT500のQ1は午後2時15分に始まった。

 LEXUS TEAM ZENT CERUMOでは、この15分間のQ1を平手に委ねることとなったが、#1 ZENT CERUMO RC Fは、多くのライバル陣営同様セッション開始から4分が経過した午後2時19分にピットアウトすると、まずは1周目を1分54秒337とし、ゆっくりとタイヤを温めて行く。翌周を1分34秒644とした平手は、さらに1分32秒956を刻むと、翌周から徐々にアタックを開始。4周目に1分22秒137をマークして5番手に浮上した#1 ZENT CERUMO RC Fだが、ライバルたちのタイムアップも相次ぎ、見る間にポジションはダウンしてしまう。翌周、平手はベストとなる1分20秒661をたたき出し、再び#1 ZENT CERUMO RC Fを6番手まで押し戻すものの、またもライバル達のタイムアップにより、ポジションはじりじりと下がって行ってしまう。

 残り1分となったところで、1周のクールダウンラップを挟んで最後のアタックを仕掛けた平手だったが、タイムは1分20秒884と更新はならず。サインガードのモニターを食い入るように見つめていた高木監督と立川だったが、惜しくも#1 ZENT CERUMO RC Fは11番手に留まり、予想外のQ1敗退となってしまった。

 公式練習でのトラブルのために走行時間を失い、セットアップがほとんどできないまま予選に臨んだだけにこの結果は致し方のないところだが、11番手スタートとなった明日の決勝でのLEXUS TEAM ZENT CERUMOの追い上げに期待したい。

2014年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <予選>ドライバー/立川 祐路
「午前の公式練習で走り始めたところで、すぐにトラブルが起きてしまったので……。残念ながらマシンのセットアップという部分の作業が全く出来ませんでした。そういう完成度の低いマシン状態で予選に臨まざるを得なかったわけですから、仕方ない結果だったと思います。なんとか明日の決勝に向けて体勢を立て直して行きたいと思いますし、これも連覇に向けた試練のひとつだと捉えて、前向きに明日は頑張ります」




2014年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <予選>ドライバー/平手 晃平
「今日は残念な結果となってしまいました。明日の決勝ではまた違った展開になるとは思いますが、とにかく今日はマシンの出来はあまり良くなかったですね。前回の富士のテストが良かっただけに、開幕戦に期待を持ってマシンを持ち込んだのですが、RC F勢のトップと比べて1秒弱もタイム差があって。やれるだけのことはやったんですが、やはり朝のトラブルで1時間近く走れずセットアップ出来なかった状態では仕方なかったと思います。去年も岡山では予選12番手から4位まで行っていますし、明日はニューマシンの初レースで荒れた展開になるでしょうから、11番手からでも良いポジションでゴール出来るように生き残りたいですね」

監督/高木虎之介
「やはり公式練習で充分にセッティング出来なかったことが大きかったですね。さすがにセットアップを何も出来ていない状態では、この結果も仕方なかったと思います。セッティングをもう少し出来ていれば、もちろんもっと上のポジションにつけられたとは思いますが、壊れてしまったものは仕方がない。11番手から決勝を戦うことになりますが、ニューマシンでの最初のレースということで、明日は他のマシンにもトラブルが多いでしょうから、そこをなんとか生き残って5〜6番手を狙うような、我慢のレースをしなければなりませんね」