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SUPER GT RACE REPORT

2014年 SUPER GT 第7戦 THAILAND <予選>

2014年10月4日(土) Qualify 予選
ZENT CERUMO RC F#1 立川祐路/平手晃平
公式予選結果14位(1分26秒157)
<予選> 天候:晴れ|コース状況:ドライ

 前回の鈴鹿1000kmでは序盤のアクシデントから8位と、苦しみながらも貴重なポイントを獲得したLEXUS TEAM ZENT CERUMO。いよいよシリーズも終盤となり、今季初の開催となるタイ・Changインターナショナルサーキットでのシリーズ第7戦を迎えることとなった。

 ランキングでは7位に後退したものの、ポイントリーダーとの差は21ポイントと、まだまだ残り2戦で逆転は不可能な状況ではないものの、このタイでの戦いの結果如何ではタイトル連覇の夢が断たれてしまうということで、まさに#1 ZENT CERUMO RC Fにとっては背水の陣と言えるラウンド。それだけに、初開催のため金曜に設けられた2時間のフリープラクティスからLEXUS TEAM ZENT CERUMOのスタッフ一同、良い流れを掴むべく周回を重ねることとなった。しかし、初めてのコースでの初の走行ということで細かい合わせ込み不足などもあり、14番手に留まる。チームはこの走行で得られたデータを元に、セットアップなどを修正し土曜の公式練習に臨んだ。

 気温32℃、路面温度48℃で始まった土曜の公式練習は、午前10時にスタート。#1 ZENT CERUMO RC Fは、立川のドライブで開始十数分のあたりから本格的に周回を重ね始めた。

 1分36秒179、1分32秒685、1分28秒623……と、徐々にタイムを上げて行く立川。午前10時26分には1分27秒718にタイムアップ、翌周にはピットインも#1 ZENT CERUMO RC Fのポジションは12〜13番手とはかばかしくない。このピットインの間にライン上にパーツが散乱したことから、セッションは赤旗中断に。

 再開後、今度は平手に交代してピットアウトした#1 ZENT CERUMO RC F。平手も1分31秒台から30秒台、29秒台とタイムを刻んで行くと、午前10時46分には1分27秒551というそこまでのベストタイムをマークも、#1 ZENT CERUMO RC Fのポジションは15番手という状況。午前10時55分、再び立川に交代した#1 ZENT CERUMO RC Fはピットアウトするものの、午前11時ちょうどに2回目の赤旗が入り、立川は仕切り直しに。

 午前11時06分の再開後、ようやく立川が1分26秒868をたたき出し、#1 ZENT CERUMO RC Fは10番手に浮上。そこから再び平手にドライバーが交代しフィーリングをチェック。そのまま混走時間帯を終える。

 午前11時50分のGT500専有時間帯には、立川が再びコクピットへ。立川はここで1分26秒951を刻むものの、タイム更新はならず、結局この公式練習での#1 ZENT CERUMO RC Fは12番手に留まる。

 午後3時からの公式予選を前に、ドライバー、エンジニアのミーティングの結果、LEXUS TEAM ZENT CERUMOはセットアップを変更。予選での状況改善を目指すこととなった。

 気温33℃、路面温度51℃となった午後3時から、まずはGT300のQ1がスタート。GT300マシンのアタックが終わると同時に、午後3時15分からGT500のQ1が始まった。

 #1 ZENT CERUMO RC FのQ1を担当するのは立川。立川はライバル陣営同様に開始5分が経過した時点でコースインし、まずは計測1周目を1分34秒734とすると、タイヤに熱を入れながら計測2周目には1分33秒264を刻む。その翌周、1分28秒749で14番手につけた#1 ZENT CERUMO RC Fは、さらにその翌周、計測4周目には1分26秒951へとタイムアップも、ポジションは14番手と変わらず。立川は諦めることなく、ラストアタックとなる計測5周目も必死のアタックを続け、1分26秒157をマーク。この段階で#1 ZENT CERUMO RC Fは12番手とわずかにポジションアップに成功も、依然としてQ2進出圏内には届かず、さらにライバル勢のタイムアップにより、終わってみれば14番手と無念のQ1敗退となってしまった。

 思うに任せぬマシンを駆り、必死のアタックを見せた立川だったが、ピットに戻ると無念の表情でコクピットを後にすることに。明日はいよいよタイでのスーパーGT初開催となるが、66周の決勝でどこまで上位進出を目指せるか。LEXUS TEAM ZENT CERUMOにとって、明日は正念場の戦いとなる。

ドライバー/立川 祐路
「朝の公式練習を終えてから、マシンのセットアップを変えて予選に臨んだのですが、それがうまく行かず裏目に出てしまいました。結果的に今週ここまでの中で、一番悪い状況で予選アタックをすることになってしまった感じで、とても厳しいセッションでした。最後になんとかタイムを上げることは出来たのですが、とにかくバランスが悪くリヤの安定感が足りなくて、頑張るとハーフスピンしてしまうような状況でしたから、あれが精一杯のアタック、というよりは攻めずに1周コースに留まっていただけ、という印象で……。ドライバーの感覚的にはかなり他車に後れを取っての最下位かとも思っていたのですが、それよりは少し結果が良かった、というくらいでしょうか。残念な結果ですが、明日はセットアップを改善して、少しでも前でフィニッシュ出来るよう全力を尽くします」

ドライバー/平手 晃平
「バランス的には朝の公式練習の状態も悪くはなかったのですが、さらにレベルアップして、より良い状況を目指そうということでセットアップを変更して予選に臨んだのですが、それがあまり良い方向へ行かなかったようで、立川選手にとってもとても苦しい予選だったようです。今年1年を通じて今ひとつ安定した速さが得られていないような状況の中、今回少し苦しい展開になっていますが、明日はセットアップも良くなるでしょうし、こういう初開催レースの場合は荒れる展開となる可能性が高いので、そういった混乱をうまくかいくぐって明日の決勝では上位進出を目指したいですね」

監督/高木虎之介
「かなり苦しいというか、予想よりも非常に厳しい予選となってしまいましたね……。予選に向けたセット変更がうまく行かなかったというのもありますが、全体的に昨日から流れがあまり良くないですね。セットアップがうまく機能したとしても、状況的にQ1に残れるかどうかというあたりだったのではないかと思いますが、14番手はちょっと厳しいポジションです。そこからうまく決勝で上がって行けるかどうか。初めてのコースですし、何が起こるか分かりませんから、そこをうまく利用して上に上がって行ければ。接触など、いつもより荒れる展開になるでしょうから、明日は生き残りゲームになるかもしれませんね。そこでしぶとく生き残れるように頑張ります」