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SUPER GT RACE REPORT

2019年 SUPER GT 第4戦 THAILAND <予選>

2019年6月29日(土) Qualify 予選
ZENT CERUMO LC500#38 立川祐路/石浦宏明
公式予選総合結果15位
< 公式予選 > 天候:晴れ|コース状況:ドライ

 

2019年 SUPER GT 第4戦 THAILAND <予選> 第2戦富士での優勝、そして第3戦鈴鹿での6位フィニッシュにより、今季は開幕3戦で26.5ポイントを積み重ね、ランキング首位につけたまま序盤戦を終えたLEXUS TEAM ZENT CERUMO。迎えた第4戦の舞台は、タイ王国・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキット。太平洋を渡り、タイまで運ばれてきたZENT CERUMO LC500は、このタイラウンドでもポイントを積み重ねるべく、早めにサーキットに入ったスタッフたちにより準備を整えられた。

 ドライバーの立川祐路、石浦宏明のふたりも木曜日にはブリーラムに入り、現地の暑さに徐々に体を慣らしていったが、今回ZENT CERUMO LC500はウエイトハンデが53kgとなっており、GT500クラスで50kgを越えると課せられる燃料流量リストリクターにハンデがかかっている。ライバルたちに比べてパワーの面で苦しい戦いを強いられるのは間違いないが、チームは目標に向け一丸となって6月29日(土)の公式練習に臨んだ。

 まず公式練習でステアリングを握ったのは立川。16周をこなし、7周目に1分26秒190というタイムをマークすると、石浦に交代する。ただ、石浦がニュータイヤを装着しようかというタイミングで、車体パーツの不具合が発生してしまい緊急ピットイン。この修復のために、残念ながら石浦はニュータイヤでのアタックシミュレーションをこなすことができないまま公式練習を終えることになってしまった。

 石浦はこの公式練習では15周をこなし1分26秒202というベストタイムでセッションを終えることになるが、トップのマシンは1分23秒台というタイムをマークしている。アタックできていないことはおろか、さらに鈴鹿でもストレートが遅い感触があったが、メインストレートからターン5にかけてストレート区間が多いこのチャン・インターナショナル・サーキットで、燃料流量リストリクターのハンデが予想以上に効いていたのだ。

2019年 SUPER GT 第4戦 THAILAND <予選> このままでは、目標とするポイント獲得などほど遠い。チームは午後3時からの公式予選に向けてなんとか改良を進め、石浦がニュータイヤを履けていないことから、予選Q1のアタッカーを立川に委ねることになった。

 立川は慎重にタイヤを温め、3周目に1分30秒192、そして4周目に1分24秒783というタイムを記録する。午前に比べれば大幅なタイムアップだが、それでも午前からはバランスも異なっており、Q1突破には厳しいタイムと言えた。立川は翌周にもさらにプッシュを続けるが、限界を超えてしまいターン3でスピンを喫してしまう。滅多に見ることはない名手立川のスピンは、ZENT CERUMO LC500がそれほどまでに苦境に立たされていることを示していた。

 その後もチェッカーまで走り続けていたZENT CERUMO LC500だが、結果的に1分24秒903というベストタイムで15番手。Q1突破はほど遠い順位となってしまった。ただ、レースは何が起きるかは分からない。実際、前戦鈴鹿では予選で苦境に立たされながらも、チーム一丸の走りでポイントまでこぎつけた。LEXUS TEAM ZENT CERUMOは6月30日(日)の決勝で、今回もその再現を狙っていく。

ドライバー/立川 祐路
「今回のレースは、燃料流量リストリクターのハンデがあり、ストレートが長いこのコースでは厳しい戦いになるのは予想はしていましたが、予想を上回る苦しい予選日になってしまいました。周囲のタイムが見えず、公式予選でも目一杯のアタックを展開しましたが、やはり結果はともないませんでした。決勝ではしっかり最後まで戦い抜いて、前戦鈴鹿のときのようにしっかりとポイントを持って帰りたいと思っています」

ドライバー/石浦 宏明
「午前の公式練習は、ウエイトハンデの厳しさを感じながら、クルマのセットアップを進め、ニュータイヤの確認をしようと思ったタイミングでトラブルに見舞われてしまいました。そのままアタックできず公式練習を終えてしまったので、セットアップもドライビングもまだ何も見えない状態でした。そのため予選も立川選手にいってもらいましたが、朝よりもバランスも変わっていたようで、僕たちにとっては厳しい予選日の流れになってしまいましたね。予選に向けてどうこうできる状況ではなかったので、今日の結果は仕方ないとは思いつつも、明日のレースに向けてどう挽回し、いいペースを作れるかが大事だと思います。あきらめずにポイントを獲りにいきたいですね」

総監督/立川 祐路
「今回はハンデが効いているのか、走り出しから厳しい予選日になってしまいました。公式練習ではトラブルも出てしまい予選にまで響いてしまったと思います。トラブルばかりは仕方ない部分もありますが、明日の決勝レースではチームが一丸となって、しっかり追い上げてポイントを獲ることがチャンピオン争いにおいても重要だと思っていますので、全員で頑張りたいと思っています」

監督/村田 淳一
「とても厳しい予選日になってしまいましたね。事前から燃料流量リストリクターのハンデもあり厳しい戦いになるかとは思っていましたが、そんななかでも上位進出を目指していました。結果的に予選最後尾になってしまいましたが、とはいえ前戦の鈴鹿でもそんな状況の中でも決勝レースではジャンプアップすることができたので、我慢のレースになるかとは思いますが、ポイント獲得ができるように、チームとドライバーが一丸となって、ミスなくレースを戦えば結果はついてくると思っています」