2019年 SUPER GT 第6戦 AUTOPOLIS <予選>
2019年9月7日(土) Qualify 予選
ZENT CERUMO LC500#38 立川祐路/石浦宏明
公式予選総合結果8位
< 公式予選 > 天候:曇|コース状況:ドライ
チャンピオン争いを考えても“落とせない”一戦だったSUPER GT第5戦富士を、まさかのアクシデントというかたちで落としてしまったLEXUS TEAM ZENT CERUMO。タイトル争いに残る上でも、終盤3戦でもう決して無得点で終わるわけにはいかず、かつ優勝が求められる状況となった。そんな一戦から約1ヶ月。シーズン終盤3戦の幕開けとなる第6戦オートポリスを迎えた。
前戦にダメージを負ったZENT CERUMO LC500を修復し、かつミスをしっかりと検証したLEXUS TEAM ZENT CERUMOは、まずは9月7日(土)午前8時50分からスタートした公式練習で、立川祐路にステアリングを託した。台風の影響により前日は強い風が吹いていたが、この日は曇天ながらドライ。立川はまずは13周をこなし、1分35秒901をマークすると、石浦宏明に交代した。
立川からのインフォメーションは、フィーリングとしては上々。交代した石浦も、周回を重ねるごとにいいフィーリングを感じ取りながら17周をこなすと、1分35秒062というベストタイムをマーク。ZENT CERUMO LC500は午前の公式練習を6番手で終えることになった。
多くのファンが訪れたピットウォークをこなしながら、迎えた午後2時30分からの公式予選。Q1を担当したのは石浦だ。天候は曇りではあるものの、GT500クラスのQ1開始直前から日射しも出はじめ、しばらく雨の心配もなさそうだ。
Q1残り6分というタイミングからコースインした石浦は、まずはウォームアップを1分43秒536で終えると、翌周にはフィーリングはいまひとつながら、1分34秒733をマーク。アタック一閃で2番手と好位置につける。そのまま石浦はピットに戻り、しっかりとQ1突破という仕事を果たすことになった。
GT300クラスの公式予選Q2をはさみ、午後2時33分からスタートしたGT500クラスのQ2。ステアリングを握ったのは立川だ。途中、急速に雲が広がり空が暗くなったが、路面はドライのまま。自身がもつ最多ポールポジション記録更新の期待もかかるなか、ウォームアップを行っていくと、アタックに入っていった。
ライバルたちが1分33秒台のタイムをマークしていくなか、メインストレートに戻ってきた立川のタイムは1分35秒087。期待に反して、なぜかいまひとつ伸びないまま、8番手という順位で予選を終えることになってしまった。
ピットに戻ってきた立川は、グリップ感の不足を訴えた。なぜこうなってしまったのかは不明ではあるが、Q1の石浦の時点でグリップが足りない印象はあったが、Q2に向けて路気温が下がってしまったことで、グリップ不足が加速してしまったのではないかと予想された。
とはいえ、フィーリングは決して悪いわけではない。なおかつ、9月8日(日)の決勝日は天候が予想がつかない。ここで勝負をつけるのは、レース全体をマネージメントするチームのポテンシャルとドライバーの力だ。LEXUS TEAM ZENT CERUMOはあらゆる状況に対応するべくシミュレーションを行い、決勝レースに挑むことになる。
ドライバー/立川 祐路
「走り出しからフィーリングは悪いものではなく、予選に向けたタイヤ選択を含めて、公式練習は順調に進めることができたと思います。ただ公式予選Q2では、自分のアタックのタイミングでなぜかグリップしてくれないようなイメージになってしまい、苦しい予選になってしまいました。もう少しうまく決めたいとは思いましたが……。ライバルが予選では速いのですが、このオートポリスはいつもタイヤに厳しかったり、ピックアップもしやすいコースです。予選順位のままいくようなレースにはならないと思いますので、明日はしっかりと挽回したいですね」
ドライバー/石浦 宏明
「午前の公式練習は、オートポリスの特性としてGT300車両とのトラフィックのなかで走らざるを得ず、専有走行の時間にニュータイヤを履くまで、自信をもってクルマを評価することがなかなかできなかったのですが、その後しっかり確認することができたので、微調整程度で進めることができました。タイヤ選択もうまくいき、予選を迎えることができました。Q1ではグリップ感をそこまで感じることができなかったので少し焦りましたが、とはいえ2番手だったので良かったです。Q2の立川選手のときには、気温が下がったことが我々には合わなかったかもしれません。8番手というグリッドにはなりましたが、明日は全員で力を合わせて、チャンピオンシップに踏みとどまれるように頑張りたいと思います」
総監督/立川 祐路
「前戦はとても残念な結果となってしまいましたが、チームはクルマをしっかり元に戻してくれましたし、全体としても終盤戦に向けて問題がない状態に戻っていると思います。前戦、ミスにより失ってしまった分を残りの3レースで取り返せるようなレースをしなければなりませんし、今回のレースも優勝を目指して頑張っていきたいと思います」
監督/村田 淳一
「石浦宏明選手はQ1を2番手で突破してくれたにも関わらず、立川選手がアタックするタイミングではなぜかバランスもグリップ感も崩れてしまいました。気温なのか路面温度なのか、それとも別の問題なのか、いまエンジニアが解析してくれているところです。とはいえ、明日の決勝は雨の天気予報もありながらも、今のところまだコンディションを読みづらいところです。ライバルはこのオートポリスでは悩みも多いはずなので、レクサス勢の強みを出すことができると思います。シミュレーションを重ねて混戦を避けつつ、しっかりと戦い抜き上位フィニッシュしたいと思います」