2020年 SUPER GT 第7戦 MOTEGI <予選>
2020年11月7日(土) Qualify 予選
ZENT GR SUPRA#38 立川祐路/石浦宏明
公式予選総合結果 6位
< 公式予選 > 天候:晴|コース状況:ドライ
10月24〜25日に行われた第6戦鈴鹿では、表彰台争いを展開しながらも惜しくも届かず5位。ポイントランキングではトップから11ポイント差の8位につけているTGR TEAM ZENT CERUMOの立川祐路と石浦宏明にとって、迎える第7戦ツインリンクもてぎは、チャンピオン争いに残って最終戦を迎えるためにも絶対に落とせないレースだ。そんな第7戦もてぎに向け、チームはZENT GR Supraの準備をしっかりと整え、レースウイークに臨んだ。
今回の戦いの舞台であるツインリンクもてぎは、今季2回目の開催。9月の第4戦ではZENT GR Supraは2位に食い込んでおり、今回もその再現に期待がかかる。このときは立川がポールポジションを決めていたが、11月7日(土)の公式予選でも、狙うのはそのポジションだ。
迎えた予選日は晴れ。前日までは冷え込みが強かったものの、この日は暖かさの残るなか、午前9時05分から公式練習がスタートした。ZENT GR Supraはいつもどおり立川がステアリングを握りコースインし、午後の予選、そして11月8日(日)の決勝に向けセットアップの確認やタイヤの比較を行っていった。
ただ、この日のZENT GR Supraは走り出しからいまひとつフィーリングが良くない。立川とTGR TEAM ZENT CERUMOはセットアップを調整していきながら、16周をこなしピットイン。石浦に交代する。石浦も継続してセットアップを行っていくが、少しずつZENT GR Supraのフィーリングは好転していくことに。終盤の専有走行の時間帯の最後には石浦が1分37秒526までタイムを上げ、これで公式練習をトップタイムで終えることに成功した。
好調のなか公式練習を終えたZENT GR Supraだが、とはいえこの石浦のタイムは、決勝に向けては使用しないもの。午後の公式予選に向けて再度TGR TEAM ZENT CERUMOはセットアップの確認を行い、午後2時03分にスタートしたGT500クラスの公式予選Q1へ向けて、石浦を送り出すことになった。
石浦はZENT GR Supraのフィーリングを確認しながらタイヤをウォームアップさせ、4周目にはタイムアタックに入っていく。ミスなくアタックを決めた石浦のタイムは、1分37秒226。ライバルメーカーや異なるタイヤメーカーのマシンがこの予選では大きくタイムを伸ばすことになったが、それでもZENT GR Supraの順位は6番手。見事Q2の立川に繋ぐことに成功した。
GT500クラスのQ2に向けたインターバルの間、ライバルたちのスピードに追いつくべく、石浦はQ2の立川に向け、1周早いタイミングでのアタックを提案する。チームもこのリクエストに応え、ZENT GR Supraに味付けを行いQ2へ臨んだ。ウォームアップを早く終わらせた立川は、午後2時41分からのQ2で、3周目にアタックを敢行する。
ここで立川は1分37秒204というタイムをマークすると、さらに翌周もアタックを続け、1分37秒173までタイムを縮めてみせた。石浦のタイムからほんのわずかながら向上がみられることになったが、それでもライバルたちの速さはこのQ2でも変わらず、ZENT GR Supraの順位はQ1と同様に6番手という結果となった。
もちろんポールポジションからスタートを切ることができればそれに越したことはないが、それでもチーム全体がミスなく、やり切った結果での6番手。またレースでは上位陣のパッケージは異なり、どうなるかは予想もつかない。TGR TEAM ZENT CERUMOは決勝に向けて、今回の最大の目標である大量得点を獲得するべく、しっかりと準備を整えていく。
ドライバー/立川 祐路
「公式予選ではもう少し前のポジションにつけたいところではありましたが、今日の午前からの流れ、予選Q1の状況をみると、今日に関してはこれが精一杯だったかな、と感じています。タイヤやパッケージが異なるマシンが前にいますが、まわりの状況も分かりませんし、自分たちができることはやりきれたと思っています。レースになれば状況は変わってきますし、もちろん自分たちから変えたいと思っています。前戦で表彰台を逃しているので、今回は表彰台、そして優勝を目指して頑張りたいですね」
ドライバー/石浦 宏明
「午前の公式練習前半ではいまひとつクルマが決まっておらず、セットアップ変更などを行いましたが、そこからフィーリングは良くなっていきました。公式練習ではトップタイムで終えられ、なんとか流れをつかみかけているな、と感じることができました。午後の公式予選ではライバルのタイヤメーカーが大きくタイムを伸ばすことになりました。自分としては良いアタックができたのですが、6番手だったので、立川選手にアタックのタイミングをずらす提案をしました。結果的にはタイムはそこまで変わらなかったのですが、決勝を重視したタイヤを選んでいますし、6番手からチャンスはあると思いますので、しっかりと優勝を目指して頑張りたいと思っています」
監督/村田 淳一
「結果としては少し残念でしたね。もう少し前のポジションを期待していたのですが、予想以上に異なるパッケージのマシンが速さをみせる結果となりました。とはいえ予選Q2に進出することもできましたし、決勝に向けて最低限の準備をすることができたのではないかと思っています。前回のもてぎで良かった面、悪かった面をしっかりと踏まえ、改善すべきところもたくさんありましたので、しっかりとレースを戦いたいと思っています。今回最低でも表彰台に立ちたいですし、ランキング上位につけて最終戦富士に望みを繋ぎたいと思っています。大量得点を目指しチーム一丸となって優勝を狙いたいですね」