1. HOME > 
  2. SUPER GT > 
  3. 2024年第3戦

SUPER GT RACE REPORT

2024年 SUPER GT 第3戦 SUZUKA <予選>

2024年6月1日(土) Qualify 予選
KeePer CERUMO GR SUPRA#38 石浦宏明/大湯 都史樹
公式予選総合結果5位
< 公式予選 > 天候:晴|コース状況:ドライ

 

2024年 SUPER GT 第3戦 suzuka 第1戦は4位、第2戦は5位と2戦連続のポイント獲得を果たし、上々のシーズン序盤戦を送っているTGR TEAM KeePer CERUMO。迎える今季第3戦の舞台は、三重県の鈴鹿サーキットだ。世界屈指のドライバーズサーキットではあるが、コースレイアウトから追い抜きも難しく、予選順位も重要となる。公式予選での好位置を獲得するべく、6月1日(土)午前9時45分から行われた公式練習に臨んだ。

 前日までは曇天で小雨が舞うコンディションだった鈴鹿サーキットだが、この日は朝から晴天に恵まれ、気温25度/路面温度34度という初夏の陽気のなか始まった公式練習で、KeePer CERUMO GR Supraのステアリングを握ったのは石浦。ピットアウト〜インを繰り返しながらセットアップを行っていくが、持ち込みの状況はいまひとつ。セット変更を行いながら16周をこなすと、大湯都史樹に交代。二度のピットインを経て、専有走行の時間にアタックシミュレーションを行うと、1分46秒766というベストタイムを記録。午前の走行は11番手で終えた。

 走り出しからオーバーステアの症状があり、まだまだ改良の余地があったKeePer CERUMO GR Supraだが、公式練習の後に行われたフルコースイエロー訓練や、サーキットサファリ時に行ったロングランのフィーリングは良く、ふたりのドライバーたちも好感触。午後の公式予選に向けてさらなるセット追求を行っていった。

 ピットウォークやFIA-F4などのスケジュールを経て、午後3時から行われた公式予選は、気温26度/路面温度45度というコンディションのもと始まった。GT300クラスのQ1を経て午後3時33分に始まったGT500クラスのQ1で、KeePer CERUMO GR Supraのステアリングを握ったのは大湯だ。

2024年 SUPER GT 第3戦 SUZUKA コースイン後、チェッカーラップに向けてタイヤを温めていった大湯はコースインから4周目にアタック一閃。オーバーステアの症状はまだ消えきってはいなかったものの、大湯らしいスピードをみせ1分46秒141までタイムアップ。KeePer CERUMO GR Supraを5番手に導いてみせた。

 GT300クラスのQ2を経て、午後4時29分から行われたQ2に臨んだのは石浦。午前のサーキットサファリの後、Q1を担当する大湯がエンジニアたちとセットアップの追求を行っていたことから、石浦にとっては未知の状態にあったKeePer CERUMO GR Supraだが、Q1のフィードバックを得てセットアップを微修正。石浦を送り出した。

 午前の公式練習に比べても大幅に感触が良くなっていることを確認した石浦は、4周目にアタックへ入る。NIPPOコーナーでわずかにリヤが出てしまいタイムロスを喫したものの、1分46秒798を記録。ロスがあったにも関わらず7番手につけてみせた。

 

2024年 SUPER GT 第3戦 SUZUKA この結果、KeePer CERUMO GR Supraは合算タイム3分32秒939を記録し、5番手につけることになった。3列目からの戦いで、十分表彰台を狙える位置ではある。とはいえ、6月2日(日)の決勝レースは、雨の天気予報が出ている。長丁場の3時間レースを勝ち抜くためには戦略、そして確実な戦いが求められる。TGR TEAM KeePer CERUMOは準備を整え、決勝レースに臨んでいく。





2024年 SUPER GT 第3戦 SUZUKAドライバー/石浦 宏明
「公式練習の走り出しはクルマのバランスが良くない状況でしたがセットアップを続け、フルコースイエローの訓練やサーキットサファリの間に決勝レースに向けた確認を行ったところ、非常に良い感触を得ることができました。その後、大湯選手が中心になってセット変更を行ったので、公式予選のフィーリングは分からないところもあったのですが、Q1の大湯選手からオーバーステアがあったというインフォメーションがあり、わずかな修正を行いました。鈴鹿はラバーが乗りやすいので、予選でのユーズドタイヤでもグリップ感はあったのですが、自分のアタックではわずかにミスがありタイムロスしたのは悔しいところです。とはいえ、フィーリングは午前から比べて非常に良くなっており、エンジニア陣に感謝したいと思っています。決勝に向けても自信がありますが、天候が分かりませんからね。展開が荒れるかもしれませんが、臨機応変に臨みたいと思っています」



2024年 SUPER GT 第3戦 SUZUKAドライバー/大湯 都史樹
「公式練習からオーバーステアに苦しんでおり、予選ではQ1で確認をしながらタイムを出しにいくことにトライしました。個人的にはもう少し課題の解決ができていれば、2番手くらいには入ることができたと思っています。とはいえ時間が足りなかったところもありますし、公式練習からコンディションの変化も多かったので、うまくまとめきれなかったところもありますね。Q2の石浦選手に向けて修正ができたのは良かったですが、根本的な解決はできていないので、もうひとつの予選だったと思っています。ポールポジションも見えないこともなかったので、今後持ち込みセット、タイヤのバランスを改善したいと感じた予選でした。決勝に向けてはペースは悪くないと思っていますし、上位で戦えるパフォーマンスはあると思っているので、抜いていくのは大変ですが、切り替えてポジティブに戦っていきたいと思います」

2024年 SUPER GT 第3戦 SUZUKA監督/立川 祐路
「午前の公式練習の状況があまり良くなかったので、5番手という位置で予選を終えられたのは多少の挽回になったと思います。クルマのセットアップも良くなりつつありますし、ドライバーふたりとエンジニアが頑張ってくれたと思います。明日の決勝レースに向けては、ロングランの感触が良さそうだとコメントも入っているので、期待がもてると思っています。とはいえ天候が分からないところがあるので、どんな天候にも対応できるようにしたいですね。良いポジションからスタートができるので、表彰台圏内でレースを終えられるようにしたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします!」