2024年8月3日(土) Qualify 予選
KeePer CERUMO GR SUPRA#38 石浦宏明/大湯 都史樹
公式予選総合結果4位
< 公式予選 > 天候：晴｜コース状況：ドライ
2024年のSUPER GTは、６月に三重県の鈴鹿サーキットで行われた第３戦から約２ヶ月のインターバルがあいた。その間に季節は真夏となり、迎えた第４戦富士スピードウェイの予選日となった８月３日（土）は、朝から酷暑のなかで迎えた。
２ヶ月の間にも、TGR TEAM KeePer CERUMOは中盤戦からのさらなる成績向上を目指し、さまざまな取り組みを続け、準備を万端に整え午前９時からスタートした公式練習に臨んだ。やや雲があるものの晴天に恵まれた予選日は、朝からグングン気温が上昇。気温29度／路面温度38度というコンディションで始まった。
KeePer CERUMO GR Supraは、まずは大湯都史樹がステアリングを握りコースイン。まずは７周目、１分29秒503というベストタイムを記録すると、タイヤの評価などメニューをこなしながら、セットアップを煮詰めていく。二度のピットインを経た後、セッションはストップ車両のため赤旗中断となるが、この後も引き続き大湯がドライブ。21周を走り石浦宏明に交代した。
ピットに戻った大湯のフィーリングは上々。交代した石浦は、予選で使用する予定ではないタイヤを履いていたことから感触はそこまで良いものではなかったものの、それでも決して悪いわけではない。一度ピットに戻った後、チェッカー間際に１分29秒512というタイムを記録し公式練習を終え、その後もフルコースイエローの訓練やサーキットサファリの時間を有効に使いながら、セットアップを進めた。
今季のKeePer CERUMO GR Supraは、公式練習から公式予選に向けて大きく状況が改善することが多いが、今回もそれは同様。もともと感触は悪くなかったが、岡島慎太郎エンジニアを中心に、午後の予選に向けてさらに大きくセットアップを好転させていった。
迎えた公式予選は、公式練習の後に行われたFIA-F4第５戦の決勝レースでのアクシデントの影響でオイル漏れが発生し、その処理のために予選スタートは５分ディレイとなったほか、路面コンディションから、ウエットコンディションのフォーマットが初めて採用されることになった。ただ、GT500はタイム合算方式で変更はない。
気温33度／路面温度54度という暑さのなか、午後３時03分から行われた公式予選Q1でKeePer CERUMO GR Supraのステアリングを握ったのは石浦。４周目にアタックを展開していくと、１分28秒470というタイムを記録。７番手に飛び込み、Q2の大湯に繋げてみせた。今回他のメーカー、タイヤメーカーのライバルたちが速さをみせるなか、GRスープラ勢の最上位につけた。
GT300クラスのQ2グループ2／1をはさみ、午後３時59分から行われたGT500クラスのQ2。路面温度が46度まで下がるなか、KeePer CERUMO GR Supraのステアリングを握った大湯は、４周目に１分28秒529というタイムを記録しまずは２番手につけると、翌周には再度アタックを仕掛けた。
ここではさらなるタイム更新はなかったものの、大湯が記録した１分28秒529はQ2の２番手となる。トップには届かなかったものの、これでKeePer CERUMO GR Supraは合算タイム２分56秒999となり、総合で４番手につけることに成功した。
２列目グリッドから８月４日（日）の決勝を戦うことになるKeePer CERUMO GR Supra。ただレースは初採用となる350kmというレース距離。戦略も重要になりそうだ。ただ、それを活かすためにもまずは良いペースが必要となる。TGR TEAM KeePer CERUMOは決勝に向け、さらなる改善を進めていく。
ドライバー／石浦 宏明
「午前の公式練習は、予選で使うものではないタイヤを履いていたことからあまり手ごたえはなかったのですが、いつもどおりエンジニアがすごく良いクルマを予選までに作ってくれたおかげで、良いバランスで気持ち良く走ることができました。僕が担当したQ1のときは若干オーバーステアが気になるところはありましたが、Q2に向けてアジャストしてもらうことができました。岡島エンジニアの流れの作り方は、ドライバーとしてはすごく助かりますね。Q1ではすごく僅差だったので、“一撃”があればジャンプアップできる……と大湯選手と話していたのですが、期待どおりの“一撃”を出してくれました。頼もしいチームメイトだと思います。今日は４番手につけることができたので、表彰台、優勝を狙える位置だと思います。こういう狙えるタイミングでしっかり結果に繋げるように頑張っていきたいと思います」
ドライバー／大湯 都史樹
「午前の走り出しから手ごたえは感じていましたが、タイヤの種類をいくつかもっていたなかで、比較しながらセットアップを含めて評価していきました。レースウイークの土曜日の流れとしては、すごく今日は良かったと思います。公式予選では、Q2にバトンを渡してもらい、自分としてもベストを尽くすことができました。クルマに自信をもって走ることができましたし、Q2で２番手、合算で４番手という位置も、流れもすごく良かったところはありますが、もう少し何かできたような気もしています。ポールポジションのタイムは見えませんが、それに近づくタイムも出せたと思うので、まだ改善ができると感じました。悔しさも残りますが、今後に繋がる予選になりましたね。決勝レースに向けては、実は自信がないところがありますし、ライバルも速いです。少し不安要素があるので、まずはスタートダッシュを決めて、ひとつでも序盤に順位を上げ、飲み込まれないようにしたいと思います。作戦もいろいろとありますが、まずは良いペースで走れるよう、今日しっかり準備していきたいと思います」
監督／立川 祐路
「２ヶ月ぶりに迎えたSUPER GTですが、公式予選ではまずまずのポジションにつけられたと思います。Q1では石浦選手が７番手、Q2では大湯選手が２番手につけてくれて、ドライバーふたりの頑張りで合算で４番手につけることができました。トップを狙える位置からスタートすることができますし、明日はなんとしても表彰台圏内で終わりたいと思います。明日の決勝レースもぜひご声援よろしくお願いします！」