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SUPER GT RACE REPORT

2025年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <決勝>

2025年4月13日(日) final 決勝
KeePer CERUMO GR SUPRA#38 石浦宏明/大湯 都史樹
決勝結果 リタイア

 

2025年 SUPER GT 第1戦 okayama 予選6番手につけたSUPER GT第1戦の公式予選を終え、TGR TEAM KeePer CERUMOは4月13日(日)の決勝日を迎えた。ただ、岡山国際サーキットは予選日の夜から雨が舞いはじめ、日曜のサーキットは朝から雨が降り続けた。ピットウォークの間に雨脚は強まり、午後1時10分に迎えた決勝レースはフルウエット。気温13度/路面温度15度というコンディションのもと、セーフティカースタートで82周のレースが始まった。

 決勝に先立ち、午前11時40分から20分間行われたウォームアップではウエットコンディションでのフィーリングを確認。KeePer CERUMO GR Supraに対し好感触を得ており、十分追い上げが可能である手ごたえがあった。

 そんな好フィーリングを得ていた石浦は、4周を終えてセーフティカーが退去しレースが始まると、前を追っていった。しかし迎えた1コーナー立ち上がりでまさかの事態が起きた。「フロントに対してリヤがグリップしていない状況でした」とKeePer CERUMO GR Supraのリヤが流れ、スピン状態に陥ってしまった。

 もうもうと上がる水煙のなか、後続がKeePer CERUMO GR Supraの背後に迫り、7番手スタートの#23 Z NISMO GT500こそ石浦を避けたものの、8番手スタートの#16 CIVIC TYPE-R GTがKeePer CERUMO GR Supraにヒット。さらに9番手スタートの#12 Z NISMO GT500もKeePer CERUMO GR Supraにクラッシュし、スポンジバリアに激突してしまった。

2025年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA このアクシデントによりKeePer CERUMO GR Supraは大きなダメージを受けてしまう。大きな期待とともに臨んだTGR TEAM KeePer CERUMOの開幕戦は、水煙のなかで終わりを告げることになってしまった。

 アクシデントの衝撃が大きく、SUPER GT車両に搭載されるGセンサーが作動したことから石浦はすぐにはコクピットから降りなかったが、メディカルセンターに搬送された後、幸いにも石浦に大きな怪我がなかったことが確認され、チームにとって何よりの報せとなった。

 開始直後にレースを終えることになってしまい、TGR TEAM KeePer CERUMOにとっては悔しい開幕戦となってしまったが、まだシーズンは始まったばかり。予選Q2、そして決勝での悔しさを晴らすべく、TGR TEAM KeePer CERUMOは5月の第2戦富士での逆襲を誓った。

2025年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMAドライバー/石浦 宏明
「天候が回復していく方向だったのでウォームアップで履いていたタイヤよりも硬めのウエットタイヤを選んでいました。セーフティカーラン時に自分なりに温めたつもりだったのですが、1コーナーの立ち上がりでフロントに対し、思ったよりもリヤがグリップしていない状況でした。判断を誤り、ハーフスピンで戻せると思ったのですが、回ってしまいました。完全に自分のミスで、他のクルマを巻き込んでしまったので、チームにも申し訳なかったですし、巻き込んでしまった2台にも本当に申し訳ない気持ちです。怪我はありませんでしたが、クルマはかなり壊れてしまっています。次の第2戦まで間隔が短いので、チームのみんなにも申し訳なく思っています。次戦挽回するしかないので、第2戦富士で良い結果が出せるよう頑張りたいと思います」

2025年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMAドライバー/大湯 都史樹
「昨日の公式予選Q2から悪い流れになってしまっていますね。ウォームアップではウエットのフィーリングは悪くなかったですが、リスタート後の難しい状況があったのだと思います。今回は残念な結果となってしまいましたが、まだ開幕戦ですからね。SUPER GTはサクセスウエイトなどさまざまな要素がありますし、切り替えていきたいと思います。今回は公式予選でパフォーマンスが足りないところがあったので、それを解決できないとシーズンを通じて、決勝で戦い抜くパフォーマンスに繋がらないと思うので、原因をしっかり突き止めたいです。オフシーズンにやってきたことから悩みが増えてしまった印象もあるので、原因をしっかり探り、第2戦でしっかり切り替えたいと思います」

2025年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA監督/立川 祐路
「決勝レース前のウォームアップでは、ウエットのフィーリングも良さそうだったので、予選順位からのポジションアップを目指していましたが、残念ながらスタート直後にアクシデントに見舞われることになってしまいました。我々のスピンで他車を巻き込むことになってしまったので、16号車ARTAさん、12号車TEAM IMPULさんに申し訳なかったです。そんななか、石浦選手に大きな怪我もなかったので、その点は何よりでした。第2戦富士ではしっかりと良いレースをみせられるよう、また頑張りたいと思います。応援ありがとうございました」