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SUPER GT RACE REPORT

2025年 SUPER GT 第6戦 SUGO <予選>

2025年9月20日(土) 予選
KeePer CERUMO GR SUPRA#38 石浦宏明/大湯 都史樹
公式予選結果 7位

 

2025年 SUPER GT 第6戦 sugo
              うだるような暑さのなか、5位フィニッシュを果たしポイントを積み重ねた第5戦鈴鹿から約1ヶ月。TGR TEAM KeePer CERUMOは9月20日(土)〜21日(日)に行われるSUPER GT第6戦を迎えた。舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。チームにとっては2024年にポールポジションから2位フィニッシュを飾った思い出があるコースだ。

 9月19日(金)の搬入日のスポーツランドSUGOは、前戦の酷暑が嘘のような爽やかな晴天のもと準備が進められていたが、迎えた9月20日(土)は朝から雨模様となった。幸い午前9時15分から始まった公式練習の開始直前には雨が止んだが、路面はウエット。気温18度/路面温度21度というコンディションのもと走行がスタートした。

 今シーズンここまで43ポイントを獲得し、ランキング3位につける石浦宏明/大湯都史樹組KeePer CERUMO GR Supraは、サクセスウエイトにともなう燃料流量リストリクターの調整が3段階絞られている状況で、パフォーマンスの面ではトップ争いを展開するのは難しい状況ではあるが、それでも可能な限りの上位進出を目指し、公式練習に臨んだ。

2025年 SUPER GT 第6戦 sugo
              KeePer CERUMO GR Supraはまずは大湯がステアリングを握りコースイン。ウエット路面のもとセットアップの確認などの作業を進めていき、途中赤旗中断をはさみながら、24周を走りピットイン。この間にコンディションはドライに転じていき、セッション後半を担当した石浦は39周を走行。1分10秒864というベストタイムで10番手につけることになった。

 走行を終えた大湯は「燃料流量リストリクターについては、戦えないわけではないと感じています」とポジティブな表情をみせた。ドライコンディションでの感触も石浦のフィードバックを得て改善を進めている。ただ、ライバルも同じ状況ではあるものの、ウエットからドライに転じる状況のなかで「もう少し確認したいところを見られていない」という不安も。

2025年 SUPER GT 第6戦 sugo
              そんな状況を経て、午後2時38分から迎えた公式予選。心配された雨が降り出すことはなく、コンディションはドライのまま迎えた。KeePer CERUMO GR Supraのアタッカーを務めたのは石浦だ。3段階燃料流量リストリクターが絞られている状況で、Q2進出を果たすことができればチームにとっても大きな結果となる。

 石浦はそんな期待に応え、公式練習での変更もしっかりと反映されたKeePer CERUMO GR Supraを駆り、チェッカー周に1分10秒040までタイムを縮め、8番手につけQ1突破を果たしてみせた。Q2の大湯に繋げることに成功した。

 

 Q2の大湯は、公式練習でドライコンディションをあまり走り込めていない状況だったが、残り6分というタイミングでコースインすると、チェッカー周に向けしっかりとタイヤをウォームアップさせ、1分10秒160というタイムを記録。7番手という位置につけた。

 

 ただ、ここまでの結果であればチームにとっても喜ぶべきものではあるが、ランキング首位の#1 GR Supraが4番手という位置につけているのは課題でもある。Q2のアタック直前に行ったセットアップの小変更が大湯には味方しなかったが、すなわちまだ伸びしろもあるということだ。TGR TEAM KeePer CERUMOは9月21日(日)の決勝に向け、#1 GR Supraとの差を縮めるべく改善を続けていく。

2025年 SUPER GT 第6戦 sugoドライバー/石浦 宏明
「今回、スポーツランドSUGOは路面改修後初めてのSUPER GTでしたが、自分も初めてのドライブで、全体的にクルマが曲がりづらく、悩んでいたところがあり、公式予選に向けてさまざまなアジャストを行ってもらいました。そのおかげで悪くないフィーリングでしたし、サクセスウエイトの状況を考えるとQ1を通過できるか不安なところもありましたが、8番手で通過することができました。セットアップはもちろん、今のGR Supraは実力が高いので、それにも助けられたと思います。ただQ2に向けてさらにアジャストを行いましたが、大湯選手のドライビングスタイルを考えると、あまりやらない方が良かったところもありました。その点は自分のフィードバックの精度を上げていかなければと思いました。とはいえ、7番手は悪くない位置です。決勝ではランキングトップの#1 GR Supraよりも前でゴールするか、大量得点を狙うことが自分たちの目標なので、それに向けて明日もしっかり頑張りたいと思います」

2025年 SUPER GT 第6戦 sugoドライバー/大湯 都史樹
「結果は7番手でしたが、アタックはもう少しうまく走ることができそうなところはいくつかあったものの、仮にうまくいったとしてもそれほど大きく順位が上げられたかというと、上とは差もあるので、難しいところだったかもしれません。公式予選の前にドライコンディションの状況をほとんど確認できていませんでしたし、加えて公式練習からグリップも上がったと思うので、未知なところが多いアタックでした。ただそれほど大きなミスもしてませんし、Q2に向けてもそこまで大きな変更をしたわけでもないので、その変更が悪かったとも思っていません。公式練習から想定と違う動きがあったので、その修正を行っていったのですが、それをやりすぎてしまったところもあったかもしれませんね。今回にかけている部分も大きかったので残念なところはありますし、想定外だったのですが、しっかり分析して決勝レース、そして残りの2戦に向けて理解力を高めなければと思っています」

2025年 SUPER GT 第6戦 sugo監督/立川 祐路
「サクセスウエイトも大きくなっている状況での公式予選でしたが、Q1では石浦選手が良いタイムを出してくれて突破することができました。チャンピオンシップを考えてもひとつの目標にしていましたし、とても大きな結果だったと思います。Q2では大湯選手のアタックでさらに上位を狙っていたのですが、思っていたよりもタイムが伸び悩んでしまいました。残念ではありますが、明日の決勝レースに向けては上位を狙える位置につけています。シリーズを考えると大きなポイントを持って帰りたいと思っているので、明日も頑張ります。ぜひ応援よろしくお願いします!」