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SUPER GT RACE REPORT

2025年 SUPER GT 第5戦 SUZUKA <予選>

2025年8月23日(土) 予選
KeePer CERUMO GR SUPRA#38 石浦宏明/大湯 都史樹
公式予選結果 8位

 

2025年 SUPER GT 第5戦 suzuka
              8月2〜3日に富士スピードウェイで行われた第4戦では、大湯都史樹がレース1で2位、石浦宏明がレース2で3位を獲得し、ランキングでも3位につけたTGR TEAM KeePer CERUMO。3週間のインターバルで迎えた第5戦の舞台は、三重県の鈴鹿サーキット。シリーズ後半戦の幕開けとなるレースで、チャンピオン争いに向けても重要な一戦となる。

 そんな第5戦は8月23日(土)から走行がスタートしたが、前日から鈴鹿サーキットは日陰でも汗をかくような酷暑となっていた。当初予定から10分遅れとなる8月23日(土)午前10時20分から始まった公式練習は、やや雲があったものの、気温32度/路面温度42度という暑さのもとスタートした。KeePer CERUMO GR Supraは、まずは大湯がステアリングを握った。

 今回、今季のこれまでの結果にともない、KeePer CERUMO GR Supraは74kgのサクセスウエイトを搭載する。50kgを超える分は燃料流量リストリクターで2段階調整されることになり、KeePer CERUMO GR Supraはウエイトが少ないライバルたちに比べてもやや苦しい状況が予想されていた。大湯はKeePer CERUMO GR Supraのセットアップを確認しながら13周を走ると、石浦に交代。チェッカー間際に1分48秒606というタイムを石浦が記録したものの、事前の予想どおり12番手という順位で公式練習を終えることになった。

2025年 SUPER GT 第5戦 suzuka
              サクセスウエイトの状況を考えれば、KeePer CERUMO GR Supraの位置は悪いものではない。ランキング1位の#1 GR Supra、2位の#37 GR SupraともにKeePer CERUMO GR Supraよりも下の順位だった。ただ、ランキング4位の#14 GR SupraがKeePer CERUMO GR Supraと同じリストリクターの状況ながら5番手という好位置につけている。このままではシーズンを考えても良い状況ではない。チームは午後の公式予選に向けて、大きなセットアップ変更に取り組んでいった。

 日中も暑さが衰えることはなく、午後3時15分から始まった公式予選は気温34度/路面温度47度というコンディションで始まった。KeePer CERUMO GR SupraはQ1のアタッカーに大湯を据え、残り8分というタイミングでコースイン。ウォームアップ2周を経てアタックを展開すると、セットアップ変更の効果が現れており、1分46秒385というタイムを記録。8番手でQ2進出を果たしてみせた。

2025年 SUPER GT 第5戦 suzuka
              GT300クラスのQ2を経て、午後4時26分からスタートしたGT500クラスのQ2。KeePer CERUMO GR Supraは石浦がステアリングを握りウォームアップを経てアタックを展開していったが、午前の公式練習からはタイムが大幅に上がっている状況もあり、石浦にとっては「まとめきれませんでした」と悔やむアタックとなる。石浦は1分47秒196というタイムを記録し、10番手で予選を終えることになった。

 ただ予選終了後、2台が走路外走行によりベストタイムが抹消されることになり、KeePer CERUMO GR Supraの予選順位は8番手に。#14 GR Supraのひとつ下のポジションで、サクセスウエイトの状況を考えれば、健闘と言える位置につけることになった。TGR TEAM KeePer CERUMOはこの位置を高ポイントに繋げるべく、8月24日(日)の決勝レースを一丸となって戦っていく。

2025年 SUPER GT 第5戦 SUZUKAドライバー/石浦 宏明
「公式練習でのタイムはサクセスウエイトなりの順位でしたが、そのなかでも14号車だけが速い状況があったので、公式予選に向けて大湯選手とエンジニアで、かなりチャレンジングな変更を行いました。それが結果的にはうまく機能しましたね。大湯選手がQ1を担当したので、通過してくれるだろうと思っていたのですが、すごいアタックをみせてくれましたね。大湯選手のタイムに驚きつつ、アジャストしてQ2に臨んだのですが、公式練習でのグリップ感とはまったく違う状況になっていたので、少しパフォーマンスを引き出しきれませんでしたし、まとめきれなかったのは反省点が多かったです。ただ結果的に、他車のタイム抹消もあり8番手につけられたのは、追い風を感じています。クルマのフィーリングも良くなっていましたし、明日の決勝が楽しみです。このまま良い流れでポジションを上げてゴールできたらチームとしてもベストかな、と思っています」

2025年 SUPER GT 第5戦 SUZUKAドライバー/大湯 都史樹
「なんとかQ1を突破することができたのは良かったですね。今回はサクセスウエイトが大きいので厳しいレースになるとは思っていましたが、そんな状況のなかで、同じ条件の14号車が速いので、そこに近いところを走り、ポイントを重ねなければいけないと思いましたし、公式練習の状況ではまずいと感じていたので、予選に向けてセットアップも変更していったのが功を奏しました。ただ、無理をしたところもあったので、明日の決勝も見据えてやれるだけのことをやっていった結果、14号車と近い位置につけられたのはポジティブだったと思います。上位も速いですが、タイトル争いのライバルの前でしっかりゴールし、上位進出できるようにしたいと思います。今回に向けて決勝ペースの改善ができるよう準備もしてきているので、うまくいけばいいな、と思っています」

2025年 SUPER GT 第5戦 SUZUKA監督/立川 祐路
「サクセスウエイトも厳しい状況だったので、苦しい展開を予想はしていましたが、大湯選手が素晴らしい走りをしてくれてQ1を突破してくれたのが非常に大きかったですね。Q2でも石浦選手がしっかりとアタックしてくれて、ラッキーもあって8番手というポジションを得ることができました。今日の状況のなかで得られる最大限の結果が残せたと思っていますし、この8番手という位置を明日のレースの結果に繋げたいと思います」