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SUPER GT RACE REPORT

2020年 SUPER GT 第7戦 MOTEGI <決勝>

2020年11月8日(日) Final 決勝
WAKO'S 4CR GR SUPRA#14 大嶋和也/坪井翔
決勝結果12位
< 決勝 > 天候:晴|コース状況:ドライ

 

2020年 SUPER GT 第7戦 MOTEGI チャンピオン争いを優位に進めて最終戦富士に臨むためにも、この第7戦もてぎで好結果を残したいTGR TEAM WAKO'S ROOKIE。11月7日(土)に行われた公式予選では、思わぬ苦戦を強いられたものの、WAKO'S 4CR GR Supraの武器であるペースの良さを活かして追い上げるべく、チームは11月8日(日)の決勝日を迎えた。

 晴天のなか15,600人ものファンが訪れ、盛況のもと迎えた午前11時40分からのウォームアップで、WAKO'S 4CR GR Supraは大嶋和也がステアリングを握りコースイン。レースに向けたフィーリングの確認を行った。わずかに修正を加え、午後1時からの決勝レースのスタートを迎えることになった。

 スタートドライバーを務めた大嶋は、#17 NSX-GTに先行を許すものの、まずは10番手でオープニングラップを終えると、8番手を走っていた#3 GT-Rのペナルティもあり、4周目にはふたたび9番手にポジションを戻した。ただ、コクピットの大嶋のフィーリングは良くない。リヤのグリップが足りず、またブレーキングでもトラクションのかかりもライバル勢を前に苦しい状況になりつつあった。

2020年 SUPER GT 第7戦 MOTEGI 苦しい展開のなか、大嶋は5番手争いの6台の集団のなかで競り合いを展開していたが、17周目、タイトルを争う#37 GR Supraに先行を許してしまう。さらに後方からも#16 NSX-GTが近づく展開で、TGR TEAM WAKO'S ROOKIEはこの苦境を打開しようと、ピットインのタイミングを模索し始めた。

 ただそんな最中、22周目にGT300クラスの#5 86 MCがV字コーナーでトラブルが起きたか、ストップしてしまい、24周目にはセーフティカーが導入された。これでピットインのタイミングはセーフティカー明け以降になってしまうが、先行していたZENT GR Supraのピットを優先させるため、WAKO'S 4CR GR Supraはセーフティカー明けから1周後の30周目にピットイン。坪井翔に交代することになった。

 13番手でコースに戻った坪井だったが、コールドタイヤでのウォームアップを行っているなかで、後方から迫った#12 GT-Rに先行を許してしまう。ただ、タイヤが温まると坪井はペースを取り戻し、#12 GT-Rをふたたびオーバーテイク。さらに40周目、タイトル争いのライバルである#36 GR Supraをかわすと、#3 GT-Rが45周目にストップしたこともあり、WAKO'S 4CR GR Supraは11番手まで浮上した。

 坪井のペースは悪くはないものの、混戦のなかではやはり本来のWAKO'S 4CR GR Supraのパフォーマンスは発揮することができなかった。坪井は終盤、58周目に#12 GT-Rにふたたびオーバーテイクを許すと、12位でフィニッシュすることになってしまった。

 

2020年 SUPER GT 第7戦 MOTEGI TGR TEAM WAKO'S ROOKIEにとっては、本来最終戦を前にリードを広げたかったものの、手痛いノーポイントのレースとなってしまった。これでランキングは6位となったが、とはいえまだ首位との差は4ポイント。まだまだチャンピオンの可能性はある。

 今季のGT500クラスは大混戦で、最終戦富士はタイトル争いに可能性を残すなかで“勝った者がチャンピオン”に近い状況となった。TGR TEAM WAKO'S ROOKIEは今季表彰台を獲得し続けている富士スピードウェイでの最終戦で、必勝を期することになる。

ドライバー/大嶋 和也
「レース前のウォームアップから、リヤのグリップが足りない印象があり、レースに向けて変更はしていきましたが、スタート直後から思っていた以上にリヤのグリップが足りず、ブレーキもトラクションも厳しい序盤になってしまいましたね。かなり悔しい結果とはなってしまいましたが、まだチャンピオン争いは接戦ですし、気持ちを切り替え、最終戦でポールポジションを獲って、優勝できるようにチームがひとつになって頑張りたいと思ってます」

ドライバー/坪井 翔
「序盤のペースがあまり良くなさそうだったので、厳しい状況だったのかな……と思いながらレース後半に臨みました。セーフティカー明け、先にZENT GR Supraがピットに入る状況もあったので、その1周後にピットインしましたが、交代してからもウォームアップがあまり良くなく、すでにタイヤが温まったマシンを抑えきるまでにはパフォーマンスが少し足りませんでした。その後は抜くしかない状況で、パフォーマンスは悪くはなかったのですが、抜きづらいもてぎで、オーバーテイクはできずに終わってしまった感じです。決勝ではいつも速さはありましたが、前を抜けたなかった分、実力を出せなかった印象ですね。噛み合わない週末になってしまいました。無得点に終わったことも痛かったです。ランキングも6位まで落ちてしまいましたが、まだ自力チャンピオンの可能性もありますし、最終戦はシンプルに勝つだけだと思っています。富士はGR Supraに相性がいいコースですし、今季すべて表彰台に立っているので、最後は勝ってチャンピオンを獲れれば良いですね」

監督/高木 虎之助
「公式予選の順位がうしろだったので、集団に飲まれてしまった印象ですね。セーフティカーのタイミングは仕方ないですが、セーフティカー明けのタイミングでうしろにいってしまったのが痛かったです。コールドタイヤでの競り合いのタイミングが悪かったかもしれませんね。あの集団の前に出られれば良かったです。とはいえ、最終戦で勝てばチャンピオンの可能性もありますし、そこに照準を合わせて頑張っていきたいと思います」